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てるてる坊主

作者: シグルド

ある家の、てるてる坊主と、ちいちゃんのお話。



この家の、ちいちゃんが、歌いながら、てるてる坊主を吊るしている。


「てるてる坊主ーてる坊主ーあした天気にしておくれ~♪」


てるてる坊主が答えます。


「晴れたら、首に金の鈴を着けてくれますか?」


ちいちゃんは、頷き答えます。


「いいよ!晴れたらね。」


てるてる坊主は、クルクル回りながら、笑顔になりました。


次の日、晴れの中を、ちいちゃんは遠足に行きました。


夜になり、ちいちゃんが、お礼を言いながら、首に金の鈴を着けてくれました。


「晴れにしてくれてありがとう。金の鈴を着けてあげるね。」


てるてる坊主は、笑顔で、答えます。


「金の鈴をありがとう。」


ちいちゃんは、笑顔で去っていきました。

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