中二病になりたいな♡
「あーあ。いいよね、中二病ってさ。」
私は学校の机に肘をついて友達とそんな会話。学校の休み時間になると私がつぶやく、お約束といったものだ。
「紗柚、また言ってる。」
「だって憧れるんだもん。」
私、心町紗柚は、小学生から中二病に憧れているんだ。理由?そんなのかっこいいからにきまってるでしょ!中二病の女の子とかアニメの中とかめっちゃ白い目で見られてるけど可愛いしかっこいいなんてさ、すっごい憧れる!
「てかそもそも紗柚はそんなキャラじゃないっしょ。」
風華は今私と会話してる友達。簡単に言えば私の妄想に突っ込みを入れるキャラってとこかな。
で、今日休みの楓と私の3人組で過ごしてるんだ。
二人とも、小学生のころからの友達だよ。
「風華?そんなこと言ったら中二病になれないぞ?」
私が言うと風華は怒る。ふつうはこんなこと言われたら怒るか。
「私はそもそも中二病になりたくなんかないわ!」
あははははは!
ちなみに小学生の頃は3人で中二病になろう!って言ってて遊んでたくらいなのに。照れちゃって。
もちろん私は学校で浮いてるんだぜ。というわけでもなく、普通に友達も何人かいるし、連絡交換もしてる。これが風華の言ってた「紗柚はそんなキャラじゃない」ということらしい。中二病にいきなりなったら引かれるわけでもなく、「あはは、ね紗柚どしたの?」って言われるだけ。コレじゃ中二病になった気分がしない。どうにか、中二病になれないかな~