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日常の中の非日常
にししには持っていたものが3つある。
優しい心と名前と感情
何も知らないにししには全部が初めてのものだった。
ある所ににししという子どもがいた。
にししは、生まれた後から一緒に住んでいるおばあちゃんがいた。
にししの大好物はおばあちゃんが作るアップルパイだった。
にししとおばあちゃんは血は繋がっていなかったが、本当の親子のように暮らしていた。
おばあちゃんがにししをみつけたのは5年前簡素な服を着たにししが泣きながら歩いてくるのを見つけたのだ。
おばあちゃんは優しく自分の家に招き入れたが、おばあちゃんの本当の狙いはにししを食べることだった。
が、にししは5年経っても身長も体重も変わらない。
それに、にししには性別というものが無かったのだ。