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人生...いや、狼生は楽じゃないね!  作者: ゴンピ~
第3章:平穏の終わり
89/133

89話目

ちょっとステータスの数値を変えることにしました。

その為今回も土曜日に更新できませんでした。

申し訳ないです。




早速迷子になるかと思ったが、意外と方向感覚に優れているようで、迷子にならずちゃんと帰ってくることが出来た。

中に入れば特に荒らされていることも無く、真ん中でヴィオラが丸まっていた。

大丈夫だろうかと近づけば、尻尾を上げてきたので生きてはいるようだ。

口に咥えたままの魚達を置き、ヴィオラを包み込むように丸くなる。

ヴィオラに触れるととても冷たく、このままでは死んでしまいそうだ。

ヴィオラの冷たさに震えながらも体をしっかり密着させ、温めていく。

それと同時にこの魚達から魔石を取り出せないか試行錯誤する。

爪で裂けるだろうか?

裂くことは出来そうだが、魔石も一緒に潰してしまわないか?

これ?

魚の全長が30cm、その体に入っている魔石ってすごく小さくないか?

この魚細身だし...

まぁ試しに1匹捌いてみるか。

片足で魚を抑え、エラの下辺りに爪を突き刺し、一気に尾まで引く。

内蔵や血がこぼれ、地面の白を赤に染める。

あー......

ここでするべきでは無かった。

地面は汚れるし、ここに血の匂いが充満する。

捌くのなら、捌く場所を考えないとな...

取り敢えずもう汚してしまったので、今は気にせず作業を続ける。

開いた場所に手を突っ込み、内蔵を全て掻き出す。

そこに3cm程の少し白みのかかった黒い塊があった。

...ふむ、これが魔石かな?

そっと内臓とわけて起き、次の魚に取り掛かる。


暫くして魚(内蔵を取ったもの)と内蔵、魔石と3つの山に分けることが出来た。

そうこうしている内にヴィオラにも体温が移り、少し温かくなったのでタイミングも丁度いい。

魔石全てを魔石を入れる為に作った穴に入れ、魚の身も腹が減った時に食べる為違う穴に入れる。

内蔵は食べないので口に咥え、外に持っていく。

住処から少し離れたところに穴を掘り埋める。

汚してしまった雪も一緒に...

お陰で口の中が冷たい...

それが終わるともう一度住処に入り、今度は追い風を使って住処内の空気を出す。

新鮮な冷たい風が代わりに入って来る。

風が冷たいが、ヴィオラはまた俺が包んで空気の入れ替えをしている為大丈夫.........なはず。

さて、だいたい綺麗になったかな?

ヴィオラにまた留守を頼み俺は外に出る。


今度はさっき行った方とは反対側に行ってみるか。

毛皮が欲しいなぁ。

気配察知を使いつつどんどん歩いていく。


...うーん、辺りに何も無さすぎて進んでいるのか分からなくなってくる。

ちゃんと進んではいるんだけどね...

気分的に...

と言うかこれ、どこまで来た?

後ろを振り返るが、やはり何も無く白一色に染め上げられているのみ...

上を見あげれば、太陽が弱々しく照らしている。

ここに来てからずっとあの場所にあるな、あの太陽。

今まではちゃんと太陽は登って沈んでを繰り返していたというのに...


まあいいか。

さて、太陽が一所にいる事が分かったので住処までの場所が更に分かりやすくなった。

これなら遠くに行っても大丈夫だな。

まぁ余り遅くなってしまっては、いけないからな。

深追いはしないようにしないとな。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ブラブラと歩いていく。

何か、全然魔物と合わないんだが......

あれから結構歩いたと思うんだけど......


「があああぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!!」


ん?

左から物凄い吠え声が聞こえる。

だが、威嚇とかではなく苦痛に耐えるような声だ。

声のした方を向けば、ちょうど雪が舞い上がった。

あそこに居るのか?

ちょっと見に行ってみるか。

行こうとしたとたん、声のした方とは逆の方角から3匹ほど気配が近付いてきた。

これはあの魚だな。

あの声に連れられて寄ってきたか。


『経験値を579得ました。』

『知性Lv_により経験値を483得ました。』

『ブランのレベルが1上がりました。』


うむ...

取り敢えずここに埋めて置いて、後で取りに来よう。


「グッ......ルアアァァァァァァ!!」


おっと、早く行かなければ!

走って向かう。

多分声の主であろう者が見えてきた。

太くがっしりとした体。

そこから伸びる力強い足。

鋭い爪。

丸い耳。

口元には鋭い牙も見えている。

1番特徴的なのは体全体に走る黒い線の縞模様だろう。

だが、今はその線に負けないぐらい赤い細い線が走っている。

首には俺達と同じ首輪が付けられている。

あの虎、もしかして最初にアイツらに噛み付こうとしていた虎か?


「グウウッ!」


また、体に赤い線が走った。

は?

あの虎の周りには何も居ない。

何故?

気配察知を使い、辺りを探る。

すると虎の右後方から虎に向けて、何かが近づいて行っているのがわかった。

その何かが通るであろう場所にカマイタチを放つ。


殆どは何も当たらず周りの雪を抉ったのみ。

だが、幾つかは何者かに当たったようでザシュッという音と共に赤い飛沫が飛んだ。


「フギャッ!?」


何者かは、後ろに飛び俺の方を見る。

攻撃を与えたことで、俺に気づき注意を向けるようになったようだ。

血が滴る場所をよく見れば、ちゃんと何者であるかは分かる。

虎程がっしりとはしていないが、足が太く毛が長めである。

これは、えーっと...

あっ、豹だ。

豹柄無いけど!

相手がまだ様子を伺っているようなので、今のうちに鑑定。


。。。。。。。。。。。。。。。

[]

種族:クリアリンクス

Lv20/70  状態:健康

HP 910  MP 125

力 675

防御 450

魔力 66

俊敏 771

ランク C+


[通常スキル]

引っ掻きLv3 噛み付きLv1

跳躍Lv2 叩くLv2

気配察知Lv1 気配消去Lv2

空転撃Lv2 


[特殊スキル]

透明化Lv4 雪躍Lv1


[称号]

雪殺者


。。。。。。。。。。。。。。。



...うわ、Cランクのそれなりにレベルのある奴だ。

レベルでもランクでも負けている。

今まで俊敏性を生かして戦ってきたが、こいつの方が速い。

それに、このよく見ないと見つからないというのも厄介だ。


『クリアリンクス:寒い地にいる、透明の豹。

本来は透き通るような白い毛色をしているが、獲物を見つけると透明になり、気づかれないうちに獲物を仕留める。

暗殺者のような魔物。

ただし、その様な能力があるにも関わらず力が強く俊敏である為、見えるようになったとしても苦戦をする魔物。

Bランクであってもおかしくないと言われている。』


『空転撃:空中へと飛び上がり、遠心力と重力を使って振り下ろされる鋭い爪の攻撃。』


『雪躍:雪に紛れ、自分の行動、存在を認知されにくくする。』


『雪殺者:雪に紛れて獲物に気付かれずに仕留める者に与えられる。

気配を読まれにくくなる。』


......


...これ、勝てなくないか?




ブックマークありがとうございます。


ステータスの数値を今まで適当にしていた為、何だか変な感じになってき、全て一新することにしました。

数値が急激に大きくなりますがご了承ください。

今回出てきた魔物は新しく考えたものとなっています。

今までのステータスも随時、変更していきます。

見直さなくても物語に支障はありませんが、ある魔物は他の魔物に比べておかしな奴がいるかもしれません。

その魔物が、何故変なのかはその内話に出て来るとは思います。


これからもどうかよろしくお願いします。

次の話は土曜日に更新できると......

善処します。

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