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人生...いや、狼生は楽じゃないね!  作者: ゴンピ~
第2章:鉱山都市マクダンタ
79/132

79話目

遅れてしまいすいません。



ワイバーンを倒した後、俺が見つけたネックレス以外特に何も変わったものは無かった。

ネックレスもギルベルトのだったしね。

何故、鉱山に魔物が沸いているのか...

何故こんな所にワイバーンが居たのか......

両方分からずじまいである。

再度調査をするにしても、1度領主にワイバーンが最下層にいた事を伝えないといけないらしい。

その為都市に戻ることになった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




「...よし、それじゃぁクラウド。

領主に話をしてくる。

まだあの宿に泊まってるよな?」


「はい。

まだ暫くはここにいようと思ってます。」


「分かった。

話が終わったら俺がクラウドの部屋に行くわ。

それじゃ、また後でな。」


「分かりました。」


そうして去って行くギルベルト。

後で来るみたいだけど、また一緒に依頼を受けることになるんだろうか?

だって、鉱山がどうしてこうなったのかは分かってないもんね。


「リーシア、ブラン、クプレ、一旦宿に帰ろっか。

...あー、待って。

やっぱりちょっと都市の外に出よう。」


外?

何で外?

鉱山にまた行くのか?


「鉱山に入るんじゃなくて、普通に外だよ。

ちょっとやりたいことがあるんだ。」


ふむ?

何だろう?

取り敢えずクラウドについて行く。


そう言えば、ここに来てから外でウロウロはしてないな。

ずっと鉱山ばかりだった。

鉱山は暗いし、閉塞的で、気分が滅入る。

だからクラウドも開放的で明るい森に、行きたくなったのかもしれないな。


そんな事を考えつつ歩いていけば、少し開けた所でクラウドが止まる。

木々の合間から日の光が差し込み、草花を照らしている。

日の光が当たっているところは、生き生きとしているように見える。

それに影の所にある物とは違うものが生えてる気がする。

ここでクラウドは何をするのだろうか?


「......よし。

皆、僕の後ろに居てね。」


クラウドは深呼吸を1つし、


「我、汝を呼び出し者。

我の呼び掛けに答え姿を現せ、召喚。」


クラウドの眼前に魔法陣が描かれる。

召喚術を使うんだったのか......

サファイアが死んだから、新しい仲間を増やそうという事だろうか?

魔法陣から魔物が現れる。

少し濃いめの青で、目の延長線上に冠羽が2対ある。

その冠羽は結構長く、尻尾の付け根あたりまで伸びている。

体長は1.5mぐらいだろうか?

...なんだか、ちょっとサファイアに似ている。

まぁ、サファイアより色が濃いめであるし、体格はガッチリしている。

冠羽も2対も無かった。

ちょっと鑑定をして、何の種族か、どんなステータスか見ておこう。


。。。。。。。。。。。。。。。

サファイア

種族:カースバード

Lv1/50  状態:健康

HP 98  MP 289

力 21

防御 15

魔力 186

俊敏 15

ランクC-


[通常スキル]

つつくLv2 火の玉Lv4

火衣Lv1 飛翔Lv1

呪い呪いLv1 死の宣告Lv1

生の宣告Lv1 


[特殊スキル]

念話Lv6 落下耐性Lv3

飢餓耐性Lv3


。。。。。。。。。。。。。。。


......えっ、サファイア?

見間違えか?

もう1度見てみるが、1回目に見た時と変わらない。

本当にサファイアなのか。

死んでしまったと思っていたのに......


「サファイア、ごめんね。

僕が不甲斐ないばかりに死なせてしまって...

こんな事が無いように頑張るから、また一緒に冒険してくれるかな?」


サファイアは少しの間クラウドを見て、


『...わざわざ、そんな事を言わなくたってこうやって呼び出すのは主人にしか出来ないんだから、必然的に一緒になるしかないだろ。』


そう言って、此方に歩いてくる。


『...無事みたいだな。』


『サファイアの方こそ、死んでしまったのかと思ったぞ!』


俺がどれだけ悲しんだと...


『召喚獣なんだから、死ぬわけないだろ?』


ん?

死ぬわけない?


『お前、そんな事も知らないのか?

召喚獣のメリットは現状の生活を変える。

死なない。

それにより、普通より強くなれるっていうのがあるんだ。

だからこそ召喚に答える魔物がいるんだぞ?』


そ、そうなのか。


『でも、なぜ死なないんだ?』


『それは召喚獣になった時、召喚をした奴の魔力で体を変換しているからだ。

大元は主人の中にあるからな、死ぬことは無い。』


んー?

つまり、魔物の核となるものを契約者に渡して、姿形は契約者の魔力を使って具現しているってことか?

だからMPの総量の方が減るって事なのか。


『それって、もし契約者が死んだらどうなるんだ?』


『元いた場所に戻るだけだな。』


なるほど。

サファイアはそれだけ言い、俺の背によじ登ろうとしている。


『おいおい、また俺の背にいる気か?

流石にそんなに大きくなったのなら、自分で動けよ。』


『歩いたら鳥なんだから遅いぞ。』


いや、だったら飛べよ!

って思ったのだがサファイアは飛ぶことを拒否してるんだった。

何があったのか知らないがな。

だが、また進化して俺よりもランクの高い種族に......


...って、待て待て!

ランクがC-になってるじゃないか!

一つ前はEランクであったのに...

一気に強くなりすぎだろ!

種族もカースバードというのになってるし...


『カースバード:強い恨みを持っているが、恨む対象以外にはとても優しい鳥。

呪い(のろ)呪い(まじな)を使って敵に妨害を、味方に支援を行う。』


強い恨み?

何を恨んでいるのだろう?

俺達には特に何もしない辺り、俺達のことではないんだろうな。


『取り敢えずサファイアを再度呼んだし、ちょっと皆に相談なんだけど体力が多いか、防御力が強い子を呼ぼうと思うんだけど、いいかな?』


呼ぶ?

召喚獣を増やすという事か?


『...ダメ...かな?』


『いや、俺は別にいいぞ。

そういう盾系の奴がいれば戦闘も楽に出来そうだしな。』


『ありがとう、ブラン。

他の2人はどう?』


『俺は興味無い。』


『......私も分からないから、別にいいよ?』


『ありがとう!

サファイア、クプレ!』


さて、どのような仲間が増えるのかね?

クプレの時みたいに俺に怯える奴でなければいいが......





ブックマーク、評価ありがとうございます。

サファイア、強くなって再登場です!

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