7話目
ウサギを狩ったところで兄弟達はLv2になった。
そして、満腹になったので眠くなってきた。
兄弟達も眠そうで、巣穴に入り眠ってしまった。
...俺も寝よう...
巣穴に入り、兄弟達と寄り添いながら寝る体勢にはいる。
ふと、外を見ると母親がどこかに歩いて行っている。
また狩りにいくところなのだろう。
...そして、眠りに着いた。
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起きて20分くらいだろうか?たったとき、
父親が帰ってきた。
しかし、ちょっと様子がおかしい。
右前足を引きずっているのだ。
怪我をしたのだろう。
引きずっている足の根本付近から血が出ている。
鑑定してみると
。。。。。。。。。。。。。。。
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種族:狼
Lv3/5
HP2(8)MP1
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...うわ、半分以上もHPがなくなってる。
よほど強いものと出くわしたのだろう。
父親はくわえていた何かを地面に置き
巣の近くで寝そべり、目を瞑ってしまった。
近づくとざっくりと鋭い刃物で切られたような痕がある。
大分深くまで切っているらしく、
肉は見えてるし、血も止まっていない。
今日の獲物がこの傷を付けたのだろうか。
置かれた獲物を鑑定してみる。
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種族:ドーウィ
Lv3/10
HP1(8)MP0(6)
。。。。。。。。。。。。。。。
...ドーウィ?
なんだこれ生前でも見たことのない生き物だ。
やはりここは、地球ではないんだろうね。
大まかな特徴としては、鳥だ。
全体が青い羽毛で覆われている。
足はがっしりしていて歩くのに向いていそうだ。
翼は退化していて、小さくしかないので
あれでは飛べないだろう。
嘴は太めで頑丈そうだ。
HPが1しかないので、うずくまっているがそれでも大きい。
多分立ち上がると50cmを越えるか越えないかくらいだろう。
兄弟達も怖がって、周りを取り囲んでいるだけだ。
しかし、父親の傷は何でできたのだろうか?
この鳥では、刃物で切られたような痕を付けるのは無理な気がするのだが...
まぁ、それを考えるのは後にして
今はこの鳥をどうにかしなければ!
やはり、ここは首に噛みつくのが良いだろう。
そう決め、ドーウィに向かって走り出す。
ドーウィも向かってくるのが分かったようで
此方を見据え、身構えている。
近づくと、向こうにリーチがあるので
頭を貫かんと嘴をつき出してくる。
それを身を低くしてかわし、がら空きになった喉に思いっきり噛みついた。
噛みついた瞬間、ドーウィはビクッとし
そのまま息絶えた。
『経験値を12得ました』
『知性Lv._により経験値を12得ました』
『子黒狼のレベルが1上がりました』
うわ、めっちゃ経験値貰えた。
なんでだ?
ドーウィ何者?
説明が欲しい...
鑑定で見えないだろうか...
『ドーウィ:鳥型の魔物。
空は飛べないが頑丈な足で駆けることができる。』
...見えた。
いつの間に見えるようになってたんだろ...
それじゃぁ、俺の種族が何で違うか分かるかもしれない。
あとで見てみよう。
魔物っているんだ...
ずっと動物しか見てなかったから
居ないのかと思ってた...
経験値が今までより多いのは魔物だからだろうか?
魔物と聞けば強そうなイメージがある。
この森も絶対安全てわけではないんだな...
俺も捕食の対象になり得るってことだ。
...食べられたくはないな。
そのためには、強くなくてはいけないだろう。
そして、平穏な生活を!
目標はできた。
だがまだ子供なので、今は食べて早く大きくならなくてはいけない。
取り敢えずはドーウィを食べるか。
鳥だからな~
味には期待できそうだ。
そういや生前、心臓とかズリとか美味しかったな。
焼き鳥屋でよく食べたな。
あのコリコリした食感がまた...
...こんなこと考えてたら焼き鳥食べたくなってきた。
けど、火がないんだよなー...
塩コショウもないし...
...はぁ~...
...とにかく食べよう
内蔵食べないようにしてたが、
心臓なら食べても大丈夫だろうか?
...ええい!食べてしまえ!
...モグモグ...モグ..ガリッ!ゴクッ!
うえっ、何か固いものを噛んだ。
それに、驚いて飲み込んでしまった!
大丈夫なのだろうか...
やはり、内臓系は食べない方が良かったか...
だが、もう食べてしまったし、飲み込んだものが何か変なものでありませんように...