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人生...いや、狼生は楽じゃないね!  作者: ゴンピ~
第2章:鉱山都市マクダンタ
64/132

64話目



朝になった。

今日からまた坑道探索である。

昨日はあれからリーシアの新しい服を買ったり、護身用のナイフを買ったりした。

そのため少し金欠である。

リーシアは最初は遠慮していたが、クラウドの説得により楽しげに服を選んでいた。

やっぱり女の子はオシャレが好きなんだな。

まぁ、それで服を選ぶのに長い時間がかかったのはご愛嬌である。


今日は動きやすい服装になっている。

白色のシャツに空色のズボンである。

ズボンのベルトにはナイフが下げられている。


「じゃー、今日は地下1階で魔物を狩ろっか。

リーシアは無理しなくて大丈夫だからね。」


「うん、分かった!」


...大丈夫かな。

迷惑をかけていると思っているからか、やる気に満ち溢れてる気がするんだけど......

あっ、


『クラウド、何かが1匹近づいて来ている。

多分アシッドセンチピートだと思う。』


『分かった。

皆、戦闘の準備をして。』


「リーシアちゃん、ブランが何か見つけたみたいだから僕の後ろにいて。」


「......うん。」


...来た!


「ギチギチギチッ!!」


やっぱりアシッドセンチピートだったか。

ジグザグに駆ける駆ける。


「シャーッ!」


アシッドセンチピートは近づいて来ている俺に目を向ける。

しかし、こっちだけに注意を払っていていいのかな?


「アースアロー!」


ドスドスッと体の節々の間に土の矢が刺さった。


「ギチギチッ!?」


アシッドセンチピートはクラウドの方に視線を向ける。

その間にアシッドセンチピートの背に乗る。

そして爪を突き刺し、引き裂く。

サファイアも降り、嘴を突き刺し体内を焼く。

アシッドセンチピートは声をあげる間もなく倒れた。


『経験値を48得ました。』

『知性Lv._により経験値を40得ました。』

『ブランのレベルが1上がりました。』

『進化可能になりました。』


おお!

やっと進化だ。

長かったな.......

今度はどんなやつになれるのかな?


『進化先を表示します。』


。。。。。。。。。。。。。。。

フォレストウルフ:ランクE+

ダークウルフ:ランクD-

ゲイルウルフ:ランクD-

ワーウルフ:ランクE

。。。。。。。。。。。。。。。


......多いな。

まぁ、全部見てみよう。


『フォレストウルフ:森の中で生活している狼。

群れで狩りをし、森に適応している。

木々を足場にし、縦横無尽に駆け回ることができる。

しかし、森を出ると木々を利用した移動ができなくなる。』


『ダークウルフ:闇色の毛皮を持ち、闇夜で見つけるのは困難である。

防御と力がランクの割には低いが、急所を攻撃してくるため脅威である。』


『ゲイルウルフ:風のように駆けることのできる狼。

風にもとづく攻撃を使うことができる。

ふわふわとした毛皮は狼種であるにも関わらず人気のあるものである。』


『ワーウルフ:何故か人間の言葉を理解する狼。

二足歩行をしているが、人のように真っ直ぐではなく前屈みである。

能力的にはウルフより少し上といった所。

ただ知恵があるため長生きしているものは少し注意が必要である。』


うーん......

フォレストウルフとワーウルフはダメだな。

フォレストウルフは森でないと真価を発揮できなさそうだし、今坑道にいるし......

ワーウルフも知恵があるといっても、俺だってそこらの狼よりは知恵があるはずだし......

あるよね?

ワーウルフは実質弱体化するだけ泣きがする。

てことで、ダークウルフかゲイルウルフか......

どちらも俊敏そうだし......

ダークウルフはブラックウルフの上位交換っぽそうだな。

......けど、ダークウルフは防御と力がランクの割に低いと説明にわざわざ書かれてる位だからなー。

......よし、ゲイルウルフにしよう!


『ゲイルウルフになります』

『よろしいですか?』


はい。

少し視線が高くなる。

毛が伸び尻尾はフサフサだ。

毛色は淡い緑色。

足もより頑丈に、それでもしなやかさもある。


『疾駆Lv1を得ました。』

『カマイタチLv1を得ました。』

『追い風Lv1を得ました。』


おー、スキルも新しい...


「ブラン?

ブランだよね?

また進化したの?」


...あっ、クラウド達のこと忘れてた。


『さっきの戦闘で進化可能になったからな。

ちょっと進化してみた。』


「そうなんだ。

おめでとう!

ブランまた大きくなったね。

僕と目線一緒になっちゃったね~」


そう言って俺の頭を撫でる。


「...うわー、ふわふわだ~

ブランの毛皮柔らかいね。

ちょっと、ぎゅってしていい?」


『あぁ、いいぞ。』


そう言うとクラウドは頭を撫でるのをやめて、首に腕を回して優しく抱きついてきた。

...よし、今のうちにステータスをざっと見ておこう。


。。。。。。。。。。。。。。。

ブラン

種族:ゲイルウルフ

Lv1/30 状態:健康

HP85 MP36

力52

防御25

魔力27

俊敏63

ランクD-


[通常スキル]

噛み付くLv5 引っ掻くLv4

食い千切るLv2 暗闇Lv1

重圧Lv1 気配察知Lv5

気配消去Lv3 穴堀りLv2

なぎ払いLv1 カマイタチLv1

追い風Lv1


[特殊スキル]

知性Lv._ 鑑定Lv8

飢餓耐性Lv1 麻痺耐性Lv1

斬撃耐性Lv1 刺突耐性Lv1

ウィンダー言語Lv3 回避Lv4

疾駆Lv1


。。。。。。。。。。。。。。。


ん?

疾駆は特殊スキルの方にあるな。

なんでだ?


『疾駆:常時発動型スキル。

このスキルを持つものは俊敏値に補正を受ける。

Lvに応じて補正の値が大きくなる。』


ほう....常時発動型か

へぇ~~.......


......


いや、常時発動型とか知らないし!



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