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人生...いや、狼生は楽じゃないね!  作者: ゴンピ~
序章:森での生活
6/133

6話目


ウシガエルはじっと此方を見ている。

人気の某ゲームだと、

仲間にして欲しそうに此方を見ている

となるのだが、こいつは絶対違うと思う。

何よりまず倒してないし...


...さて、なぜこうもずっと見てくるのか...

ウシガエルにしか見えなのだけれど

何かもっと危険なカエルなのだろうか。

そう思うとなかなか動き出せない。

しかし、動き出さないと長い時間

こうしていなければ、いけない気がする。

だから、ゆっくりと後ろに後ずさることにした。


そうして、徐々に下がっていっても

カエルは全く動かず此方を見ている。

とんでもなく不気味だ。

大分離れたのでもうダッシュで家族のいるところに帰る。


帰ると遊び疲れたのか兄弟達は固まって眠っていたので、そこに寄り添い先程のことを忘れるため

俺も寝ることにした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あれから3ヶ月たった。

鑑定もLv4になったし、俺自身のレベルも3になった。

3ヶ月もたったのにレベルがなかなか上がらない...

経験値が倍になる知性が有ってさえ、それなのだ。

だから、兄弟達はLv1のままである。

ゲームならレベルの低い内は

サクサク上がるものなのだが...

取り敢えず自分のステータスを再度確認しておく。


。。。。。。。。。。。。。。。

[]

種族:子黒狼

Lv3/5

HP:6 MP:4

。。。。。。。。。。。。。。。


種族は鑑定Lv3になったときに子黒狼となっていた。

その時、兄弟や両親を見たが全員子狼と狼だった。

なぜ俺だけ種族が違うのか...

生まれたときから一緒にいるはずなのだが...


鑑定Lv4になるとHPとMPが見えるようになった。

HPとMPは大事だよね。

これが分かっていれば

どれくらい無茶をしてもいけるのか、とか

どのタイミングで回復すればいいのか、とか

魔法は後、どれくらい使えるか、とか

分かるのだから。

...でも、俺って回復とか魔法とか使えるのか...?

普通の狼っぽいけど...?


......


まぁ、考えるのはやめておこう。


母親がウサギをくわえて帰ってきた。

こいつもごくごく普通にいる野うさぎだ。

日本で見たことのある動物ばかりで、

本当にここが違う世界なのかと疑いが出てきた。

確かに、頭の中に直接響くように

声が聞こえるのは変だ。

レベルがあるのもおかしい...

前生きてたときは、そんなことはなかった。


...まぁ、いっか!

今の生活は嫌いじゃない。

いや、むしろ好ましいかもしれない。

家族でのんびりと過ごせているのだから!

敵のようなものもおらず、食に困ることもなく

危険にさらされることもない。


今日も兄弟達と両親の持ってきた獲物を狩る。

取り敢えずは、今持ってきてくれたウサギだな!

そして、今日の獲物へと駆け出した。


...この生活が続くものと思いながら...

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