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人生...いや、狼生は楽じゃないね!  作者: ゴンピ~
第2章:鉱山都市マクダンタ
52/132

52話目


あれから一週間たった。

謎の最低Cランクにはなるだろうと思われていた魔物はまるで居なかったかのように痕跡すら見つからなかった。

ルレット達は狩り続けられ数が減り、今はもうほとんど見なくなった。

ルレット達の数が減るにつれて魔物や動物が森に現れるようになった。

魔物は森のすみに居たものや森に居なかったものが来ただけであるので、あまり数は多くない。

動物は何故か至る所に隠れて居たものが出て来たので多くなっている。


そうそうクラウドの冒険者ランクがEになった。

ルレットの討伐で多くを倒したことでランクが上がったらしい。

やったね。


それとまた召喚術のレベルが上がったらしい。

だが、クラウド自身が成長していないのにどんどん召喚しても意味がないとのことなので、新しい仲間は増えていない。

どうも召喚術のレベルが上がるのが早すぎるようだ。

俺自身ではどんどん召喚していってもいいように思うけどね...


まぁ、今は止めておく方がいいだろう。

何故なら今は街から離れ、歩いているのだから。

敵がいつ出てくるか分からないからね。


今日の朝に街を出発し、今は昼過ぎだが次の街にはなかなか着かない。

そう、次の街に行こうとしているのだ!

この一週間クラウドは次の街に行くべきか考えていたらしい。

仲間も増えたし、あの街では辺りに手頃な魔物がいない。

さらに動物が増えてるしね。

そのため討伐依頼もほぼ見かけなくなった。

するとお金が稼げない。

それに折角冒険者であるので冒険をしてみたいと思ったみたいだ。

ということで街を移動することになった。

そして現在にいたる、といったところだ。


クラウドは地図を見ずにどんどん進んでいく。

地図を見なくても道に迷わないのだろうか?

と言うか地図ってあるのだろうか?


まぁ、とにかく道に迷わないのか?と思ったが道には迷わないだろう。

日本ほど整備されてはいないが、一応道と思われる物はある。

聞くと、商人とかが荷車で通るため街から街へは道があるのだとか。

村とか小規模の町だと道はないらしい。

そして道がある場所では魔物はあまりでないとか...

代わりに山賊や強盗等がいるらしい。

魔物はある程度知恵があると、道では自分達の有利な場所からわざわざ出て襲わないといけないため、自分の力に自信があるときでないと出てこないらしい。

山賊や強盗は金を持ってそうな商人をよく襲うため俺らはあまり襲われないだろうとも。

まぁ、両方とも絶対出てこないという保証はない為、軽く警戒しながら進む。


これから行こうとしている街は馬車で3日かかるとか......

馬車で3日とか凄く遠いと思ったのだが普通らしい。

......歩いたら何日かかるんだろう......



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



そうして今日は終わり朝になった。

今日も今日とて歩くだけ......

何か暇だ......



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



また朝になった。

話題も尽きてきて、無言の時間が多くなってきた。

景色も一緒だし、つまらない......

魔物でも山賊でも出てこないかな...



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



次の朝、クラウドに乗せて走ろうかと提案したが却下されてしまった。

早く着くといっても俺の体が乗るには小さく、負担がかかるからと......

後乗るための物がないし、サファイアやクプレはどうするのかと...

サファイアは俺の背にいればいいし、クプレも足は速いから追従出来そうだけれど...

クラウドが乗っても負担にはならないんだけどなぁ~


暫く歩く。



............ガラガラガラガラッ



なんの音だ?

後方から聞こえてくる。

どんどん近付いてきているようだ。


『クラウド、これはなんの音なんだ?』


「ん?音?............これは馬車の走る音かな」


後ろを見ると小さく何かが見える。

あんなに遠くの音が聞こえてると言うことは......

明日か早ければ今日の夕暮れには......


馬車を見ていると大分近づいてきた。

よく見れば馬車の隣を人が走っている。

すごいな。

あれ、結構速いと思う。

するとその馬車の隣を走っていた男は笑いながら何かを言った後、剣を抜いた。

そうして此方に向けてさらに加速し、近づいてくる。

こ、こいつ盗賊か!?

馬車はゆっくり止まりだし、男は此方に向けて剣を降り下げてきた。

増援が来る前に片付けなくては!



ガキンッ!!



剣に噛みつき、止める。

これ、一歩間違えたら切られてるよな......

武器を奪うべく引っ張る。


しかし男も武器を奪われては危ないと分かっているから、必死に堪えている。

グイグイ綱引きのようなことを少しの間しているとふと、嫌な予感がした。

急いで剣を放し、後ろに跳ぶ。

男は急に引っ張られる力がなくなった為後ろに尻餅をついていた。

そしてその瞬間



ズガンッ!!バリバリッ



男に雷が落ちた。


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