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人生...いや、狼生は楽じゃないね!  作者: ゴンピ~
第1章:森の異常
29/133

29話目

本日2話投稿します。


...ドスッ......ドスッ......ドスッ...


俺は今水で出来た矢のようなものをかわし続けている。

最初こそ慌ててしまったが、落ち着いて見れば余裕をもってかわすことが出来る。

......でも、刺さったら痛そうだから油断はしない。


「ブラン、サファイア、大丈夫?」


クラウドも流石に気付き、此方に向かってきている。

クラウドが此方に着いたら反撃をさせてもらおう。


「...あっ!?」


クラウドが...転けた......

こんなときに...

まぁ、このブルーゼリーから離れているから大丈夫だろう。

そう思っていたが、またもや気配察知に引っ掛かった。

今度はクラウドの近くだ。

ヤバイ!

助けに行こうとするが、ブルーゼリーの水の矢に遮られる。

...くそっ。

このブルーゼリー邪魔だ。


クラウドの方を見ると起きようとしているが、起きられないようだ。

なにかに押さえられている?


クラウドの近く、気配察知に引っ掛かった所の上空に今度は木の矢が作られていく。

先は尖っており、よく刺さりそうだ。

それがクラウドへと向けられる。

もうブルーゼリーのことを気にせず、クラウドの方へと走る。


...ドスドスッ......


痛い!?

だが、水の矢が背中に突き刺さるのに構わず前に進む。

間に合え!!

だが、後少しが足りない。


木の矢が発射される。

クラウドは拘束が解けたようで逃げようとしているが、逃げ切れない。

クラウドに木の矢が突き刺さらんとし...




その間に青い物が乱入した。

木の矢は青い物に突き刺さり、共に落ちた。

側に寄ると青い物はサファイアだった。

腹のところを貫かれているが、鑑定した結果まだ生きてはいるようだ。

サファイアが瞑っていた目を開ける。


『さっさと、あれ倒せ、狼』


頭に直接響くような声が聞こえてきた。

なんだこれ?

サファイアがしているのか?


『早くしないと、挟まれるぞ』


疑問は残るが言われている通りブルーゼリーが近づいてきている。

あいつが来る前に今ここにいるやつを倒さないと...


。。。。。。。。。。。。。。。

[]

種族:グリーンゼリー

Lv3/14 状態:健康

HP 51 MP 14(19)

力5

防御3

魔力10

俊敏5

ランクE-

。。。。。。。。。。。。。。。


ふむ、こいつはブルーゼリーを緑色にしただけだな。

ステータスは少し違うようだが、あまり変わらない。

これならいける。


魔法を使われる前に走り寄る。

その勢いのまま引っ掻く。

すると、辺りにゼリー状の物がばらまかれた。

えっ?これで終わり?

だが、いつも終わるとある経験値の報告がない。

ということはまだ終わってはいないのだろう。

見ると、飛び散った物がプルプル震えながら1ヶ所に集まっていく。

集まっていくところを見ると、他の部分よりは固そうな丸い物体がある。

それに近付き、踏んでみる。

すると、ぐにゃっとなるが壊れないし、ゼリー状の物も集まってきている。

踏んでも壊れないので今度は噛みついてみる。

グニグニとしていて、固いグミみたいだ。

少しの間噛み続けていると牙が刺さり、裂けた。


『経験値を29得ました』

『知性Lv._により経験値を29得ました』

『鑑定Lv7になりました』

『噛みつくLv5になりました』


どうやらこれで勝てたようだ。

集まってきていたゼリーも動かなくなっている。

次はブルーゼリーだな。

今何処にいるのか辺りを見回すとクラウド達の近くにいるが、そこから先にはなぜか進めないようだ。

急いでクラウドの所に駆け寄る。


「あぁブラン、1匹は仕留めたんだね」

「続けてで悪いけどそこのも仕留めてくれるかな」

「僕はサファイアの回復の方に専念したいから」


見ると片手をサファイアにかざし、その手からは淡い緑色の光が出ている。

もう片方はブルーゼリーの方にかざしている。

そちらをよく見ればガラスのような物がブルーゼリーの進行を妨げていた。


「今はバリアを張って此方に来れないようにしてるんだ」

「けど、もうその効力も切れるから、後はお願い」


それが言い終わった直後


...ピシピシッ......パリンッ


バリアにヒビが入り砕け散った。

それと同時にブルーゼリーも此方にやってくる。


さっき固めのところを攻撃すればすんなり勝てた。

ということはあそこが弱点なのかもしれない。

ブルーゼリーに駆け寄り、固めのところを狙って引っ掻く。

ブルーゼリーは先ほどあんなに魔法を使っていたからか、もう魔法を放つことはなかった。

だが、自分の弱点を分かっているのだろう。

攻撃が直接当たらないように避けようとしている。

だが速さで大きく勝っているので、このまま攻撃をする。

固いところに爪が当たり切り込みが入った。


くっ、少し浅かったか。

致命傷ではあるがまだ生きている。

とどめを刺そうと爪を振り上げる。

するとブルーゼリーがプルプル震え、プシューッという音と共に動かなくなった。


『経験値を29得ました』

『知性Lv._により経験値を29得ました』

『引っ掻くLv4になりました』


.........


...えっ今の何?

経験値を貰ってるから死んだんだろうけど...

何かプシューって言ってたけど俺は何ともないし大丈夫かな?

少し引っ掛かるがクラウドの元へと行く。

クラウドを見ると少し疲れた表情をしているが大丈夫そう......ん?

...何か違う?

座っているから分かりにくいが背が高い?

それに顔もいつもより更に整ってる感じがする?

んんっ??


考えているとクラウドが此方に気付いた。

そして少し慌てて、


「あっ!ブ、ブラン、もう終わったんだね」

「ブランは怪我ない?」


立ち上がり此方に近づいてくる。


「...あっ背中に怪我してる」

「今から治すね」


クラウドが横に来ると、いつもと同じにように見える。

さっきのは見間違いかな?

それともやはり最後のが何か攻撃的なものだったのかもしれないな。

幻覚を見せる的な......

すぐ治ったけど......




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