表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生...いや、狼生は楽じゃないね!  作者: ゴンピ~
序章:森での生活
13/132

13話目

やっと少年登場です。


あの後、ネズミを2匹とウサギを1羽食べた。

これで腹8分目となり、そこそこ満足した。

というか、昔より食べる量増えてないか?

まだ、子供だからたくさん食べないといけないからか?

成長期だし...

朝御飯とも昼御飯ともつかないご飯を食べ

また恒例の森の散策を行うことにした。

レベルも上げることができるし

何か食べれそうなものを見つけることが

出来るかもしれない。

そう思い森の中を歩いて行った。


...どれくらいウロウロしていただろう。

とにかく目の前にスズランに似た植物を見つけた。

...大きさは全然違うけど。

50cmぐらいの長さの茎に

その先に拳大の花が一輪咲いている。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

エクラット

夜、花の部分が光る。

光の魔法が使えない場合、

これを明かりの代わりとして使用していた。

根の部分は薬になる。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


へぇー、これいいな。

巣の中に生やせば夜の間も明るく過ごせる。

夕方ごろになってくると巣の中は暗くなって

何も作業をすることができない。

が、これがあれば作業ができるのだ!!


...まぁ、何もすることはないのだけれど...

いつか、必要になるかもしれない。

それに、根の部分は薬になるらしい。

何の薬でどういう風にして、使うのか全くわからないけれど...

いつか分かるときが来るかもしれない。


...こう言ってどんどん物が増えていくんだろうなぁ~

これは一種の癖のようなものだ。

いつか使う。

いつか必要になる。

いつか...いつか......


...その「いつか」はいつ来るんだろうか。


分かっていても止められない。

取り合えず巣の中に植えるために

根っこを傷つけないように掘っていく。


『穴堀りLv2になりました』


うわ、なんかレベル上がった。

俺、狼だよな...

もぐらじゃないよな...

もぐらになってたらどうしよう...

そんな馬鹿なことを考えていたら

何か声のようなものが聞こえてきた。


「---------っ!?」


...何か言っているようだが遠いようで

なんと言っているか分からない。

だが、人?の声のようだ。

少し様子を見に行って見ようかな...

そう思い、声のした方に走っていく。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


...多分ここから声が聞こえたはずだ。

茂みからこっそり覗くと、少年と鳥が2羽対峙していた。

鳥の方は俺の父親を亡きものに追いやった、ドーウィという魔物だ。

少年は年齢は10代前半で身長は155cmぐらいと

まぁ、年齢的に平均ぐらいの身長だろう。

やや小さめかもしれないが...

髪の色は赤茶色をしている。

顔は角度的によく見えない。

服装は全体が薄い灰色で

上下1つ続きのゆったりとした感じだ。

いわく、ローブというやつだろう。

右手には身長ほどではないにしろ

それなりに長い木の棒を持っている。

これは、杖...だな...

......魔法使いなのだろうか?

いやいや、ローブに良く似た服装がこの世界では一般的なのかもしれない。

木の棒だって、そこら辺で拾ったものかもしれない...

そう、現実逃避をしていると


「Tkwomys Fay-B-r!」


そう少年が叫び杖を敵に向ける。

すると杖の先に拳大の火の玉が現れ

ドーウィ1羽に向かって飛んでいく。

俺にはそれなりのスピードに見えたのだが

ドーウィは易々とかわした。

その間にも、もう1羽のドーウィが少年に向かっている。

かわされたのに驚いたのか少し行動が遅れ

向かってきていたドーウィの蹴り攻撃を受けようとしたが、体勢がちゃんとしていないまま受けたので尻餅をついてしまった。

それを、ドーウィが見逃すはずもなく追撃を加えようとしている。


...そこで俺は飛び出し、ドーウィの首元に噛みついた!


「クエェェー!?」


不意討ちの攻撃には対応出来なかったようで

俺の歯は深々と刺さっている。

少年の顔をチラッと見てみると唖然とした表情をしている。

目は金色で中性的な顔をしている。

顔立ちは整っていて、将来イケメンになるだろうな...


顔を振り、くわえていたドーウィを離す。

体の大きさが変わらないので少ししか飛ばせなかった。

だが、初撃で大分ダメージを与えたはずだ。

もう1羽の方も驚いていたが、

正気を取り戻したらしく俺のことを睨み付けていた。

少年から意識を外すことは出来たようだ。


さて、ここからどう攻撃するべきかな?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ