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しるし3(詩集)

冬の歌

作者: さゆみ



生きていくってことは

知らなかった感情を食らうことだよ

嬉しいとか悲しいとか

楽しいとか苦しいとか

そんなんじゃなくて

言う術がない感情を食らい続けることだよ

命尽きるまで止まりはしないんだ


雲を乗せた水色の空が

ゆっくりと動いていた

それに気付いたとき

僕は少しやわらかくなった

狭い空だったけど

ほんの一瞬だったけど

攻め続ける日々を忘れて

揺らめく空を見送った


隙間を作っちゃいけないと思った

絶えず動き続けることが救いだと思った

溢れるものはもうなくなったよ

楽になりたくて

なってはいけない

正しさの基準はなんだ

過ちを知ればわかるのか

わからない正しさにしがみついてる


生きていくってことは

知らなかった感情を食らうことだよ

嬉しいとか悲しいとか

楽しいとか苦しいとか

そんなんじゃなくて

言う術がない感情を食らい続けることだよ

命尽きるまで止まりはしないんだ







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― 新着の感想 ―
[一言] 私も綺麗な詩が好きです。でもただふわふわと綺麗な詩ではなく、強く心を引っ張っていくような、人間がしっかりと生きている詩。この詩はそんな詩でした。特に「言う術がない感情を食らい続けることだよ …
[良い点] ∀・)綺麗ですね。うん。とても綺麗な情景を想像しました。すごく解り易くメッセージを読者に送られている感じが作品全体にあって好印象でした。 [気になる点] A・)ボクの読解力がないのかもしれ…
[一言] 生きていると、その目的がわからなくなることもありますよね。しかし、なにもせず立ち止まるのは勿体無い。楽と楽しいは違いますから。明日への動きを見せれば、新しいなにかを自分の中に見つけられるのか…
2016/12/19 15:54 退会済み
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