48 収穫②
大変申し訳ございません!
47話と同じ話をUPしていました。
12:57に修正しました。
ヒッチ、私、ロボットたち、領民。
その順番で集団が構成され、ナス畑までゾロゾロと固まって移動する。
まぁみんな思うところはあるだろうけど、誰も逆らわずについて来てくれる。
ナス畑に着くと、いかにも収穫作業の途中という様子で、籠のようなものがあちこちに放置されている。
へぇ。
「ねえ、ヒッチ」
「はい」
「その籠にナスを入れて、いっぱいになったら背負って集荷所まで運んでいるの?」
「はい。その通りです。他の畑でも似たような感じで収穫しています」
そっか。
ナスも大量に入れるとそれなりに重いだろうし、カボチャとかジャガイモなんかは、かなり重たいよね。
「今日からあなたたちは収穫するだけでいいわ。このコンテナに――ええと、この四角い箱に収穫した野菜を入れて、この私が作った荷馬車の上にどんどん箱を重ねていってちょうだい。重ねる時は、箱からはみ出ないように気をつけてね。三段くらいまでは積めるはずだけど、箱がいっぱいになるまで時間がかかるようなら、別に二、三箱でもいいけどね。荷馬車にこの箱を置くだけでいいの。後はこの荷馬車が勝手に集荷所まで運ぶから。さあ! さっきのリーダーは私の周りに集まってちょうだい。これが見えるところにね」
操作パネルの使い方を覚えてもらわないといけないからね。
パンパン! と手を叩くと、さっきの十数人が私めがけて駆け寄ってきた。
いや別に。そこまで急げとは言ってないけど。
「じゃあ、あなた。代表して、この荷馬車の四角い部分を触ってみてちょうだい。どこでもいいの。指先で軽く触って」
「……」
どうして躊躇するかな。
操作パネルは注文パネルくらいの大きさだし、位置も一メートルくらいの高さにあるのに。何も怖くないでしょ。
「ほら。こうよ」
仕方ないので私が触る。
真っ黒だった画面にメニューの枠が浮かび上がったので、「おぉぉ!」とか「えぇぇ?」いうような歓声が上がった。
「魔法だから心配いらないわ」
もう、魔法って言っておけばいいよね。
「まずここ。この枠に出発地点をセットするの。ええとね……」
セットするってどう説明すればいいんだろ?
「この荷馬車は畑から集荷所を往復することしかできないの。だから、出発地点となる畑を、この荷馬車に覚えさせる必要があるの。集荷所の場所はもう覚えさせたから」
みんな無言でノーリアクションだけど、伝わってる?
「コホン。じゃあ私がやるわよ」
そう言って、左側の枠をタップして「セット」と言うと、ロボットはウインと反応した。
「『セット』って言った場所から動き出すから、収穫して積み込む場所をよく考えてセットしてね。ああ、それからセットは何回でもやり直しができるから。もっとこっちの方がいいなと思ったら、同じボタンを押してあなた自身が動くの。荷馬車はあなたの後をついて来るから、いいところで立ち止まって、『セット』って言って。箱を集荷所に持っていってほしい時は、右側のこのボタンを押してね。そうすると動き出すわ」
しょうがない。何度かやっているうちに理解するだろう。
「ヒッチ。ナスを一つ取ってちょうだい」
「はい」
受け取ったナスをロボットに積んでいるコンテナに入れ、右側の出発ボタンを押した。
ロボットが集荷所に向かって進み出す。
あ。集荷所の方は大丈夫かな?
「あなた。荷馬車について行って。集荷所についたら自動で止まるから、コンテナを空のものと交換して、さっき私が押した右側のボタンを押してね。そうすると集荷所を出発してまたここに戻って来るから」
私に指差された男性が慌てて返事もせずにロボットを追いかけて行った。
「ヒッチ。荷馬車は五十台あるわ。足りないようなら言ってちょうだい。あと、どの畑に何台配置するかはあなたに任せるわ。さっきのリーダーたちがセットできる権限を持っているから、それぞれの畑の荷馬車を任せるといいわ」
「はっ、はい」
「困ったことがあったらアルフレッドに報告してちょうだい」
「はっ、はい」
敬礼でもしそうな勢いで返事をするのはなぜ?
ま、いっか。
今日のところはこんなもんだろ。
これで収穫作業は問題ないよね。
カドコミで「転生した私は幼い女伯爵」の第7話①が更新されています。
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