結婚までのプロセス
友田悠は幸せだった。
沙希子を胸に抱いた。
思わぬ展開だったが、プロポーズをした。
沙希子は腕の中で頬を染めて、プロポーズを受けてくれた。
家のリビングの麻美の遺影に報告した。
「麻美、俺、結婚するよ。
お前のことは一生忘れられない。
でも、沙希子のことも大切だから……結婚する。
見守ってくれてたら嬉しい。」
そして、両親に話したら、会いたいから連れて来て欲しいと言われた。
元より、そのつもりで電話したのだ。
後は日程を決めるだけ………。
「出来るだけ早く沙希子に会って欲しいと思ってるんだ。
急だけど、来週の土曜日は?」
「いいわよ。ねっ、お父さん。」
「いいぞぉ~。」
「聞こえた?」
「うん。聞こえた。」
「待ってるわ。」
「うん。連れて行くね。」
沙希子にメッセージを送った。
直ぐに返信メッセージが来た。
戸惑っている様子が感じられた。
⦅やっぱ、電話じゃないとな。⦆
今から電話する!とメッセージを送って直ぐに電話した。
「沙希子、うちの両親が会いたがってるからね。」
「でも……いいのかしら?」
「いいんだよっ。会わないとね。僕の両親だけ結婚相手を知らないって訳にはいか
ないでしょ。」
「結婚相手……。」
「そうだよ。俺と沙希子は結婚するの。
これから忙しくなるよ。
両親に会って貰って、その次に結婚式場を予約しないとな。
予約するために見に行かないとな。
式場が決まったら結納だな。
仲人さんは俺の上司にでも頼んで……。」
「………………。」
「嬉しい忙しさだな。
結婚式、結婚指輪、新婚旅行……。
家はどうする?
今の所じゃない方がいいよね。
不動産も見ておかないといけないな。」
「……………。」
「先ずは、うちの両親に会って貰って、それから両家の顔輪わせ。
それが今することだな。」
「………………。」
「でっ、来週の土曜日、行ける?」
「うん。」
「じゃあ、来週の土曜日! 午前10時に迎えに言ってもいい?」
「迎え?」
「うん。家まで車で迎えに行くよ。」
「いいの?」
「いいに決まってる。沙希子は俺の婚約者だからな。
それとも、迎えに来られるの嫌?」
「そ……そんなことない。」
「じゃあ、迎えに行くね。」
ドンドン悠が決めていく。
沙希子は茫然とするばかりだった。




