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恋と嘘  作者: yukko
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新婚家庭

富田優一と澪の結婚式に出席できなかった友田悠が、二人の新婚家庭を訪問した。

花束と手土産のお菓子を差し出して受け取ったのは、結衣一の妻・澪だった。


「おめでとうございます。」

「ありがとうございます。

 花束、嬉しいです。

 それから、ご祝儀とお祝いのデジタルフォトフレーム

 ありがとうございました。」

「悠、ありがとな。」

「何を言ってるんだよ。俺もして貰ったんだ。お返し!」

「そうだった。」

「玄関でお話は……こちらにどうぞ。」

「お邪魔します。」

「おっ! 新婚さんのお宅だなぁ……。可愛い。優一の趣味じゃない。」

「悪かったな。……家のことは無関心で!」

「その方が私は楽しいから……だって、私の話、聞いてくれるもん。」

「ああ―――っ! 暑い! ご馳走様。」

「嫌だ……。恥ずかしいわ。」


そう言って頬を染めた澪はキッチンへ走って行った。


「悠、お手柔らかに…頼むよ。」

「おう…………あのな、この前頼まれた件だけどな。」

「おう。」

「断ったから。」

「そうか。」

「もう、嫌だから、そう言っておいてくれよ。橋本に……。」

「分かった。」


友田悠を夜遅くまで誘ったのは富田優一だった。

前のように会って酒を酌み交わすことがなくなったから、今日は少ない幼馴染との会話を楽しんだ。

勿論、それを嫌がる妻ではなかったから出来たことだと優一は分かっている。

酒を悠と酌み交わし、時々、妻にも勧めた。

楽しい時間の時だった。

スマホに着信メッセージがあった。


「スマホ、光ってるぞ。」

「うん。」

「誰からなの?」

「沙希ちゃんだ。」

「私のスマホ。 友田さん、出てもいいですか?」

「いいよ。」

「沙希ちゃん! 元気~?」

「元気よ。」

「おい、声、出てるぞ。」

「いいよね。沙希ちゃん。」

「いいわよ。そこに優君いるのね。」

⦅ゆう君?⦆

「おう、居るぜ。」

「優君、この前はありがとう。」

「いいえ、どういたしまして。沙希ちゃん、どうこの頃?」

「今ね。趣味を探してるところ。」

「そうなんだ。」

「先のこと考えて、趣味あった方がいいって…!」

「そうだな。ないよりか……。沙希ちゃん、俺も考えるわ。」

「何を?」

「沙希ちゃんの趣味!」

「本当? ありがとう。優君!」

⦅ゆう君? 沙希ちゃん?⦆

「優君、澪ちゃんと近いうちに家においでよ。

 うちの両親が待ってる。カイも……。」

「お邪魔するよ。なっ、澪。」

「うん。行くわ。」

「待ってるね。」

「うん。」

「じゃあ、またね。澪ちゃん、優君。」

「おう、またな。沙希ちゃん。」

「またね~。」


⦅優君。沙希ちゃん。いつの間に……。⦆


澪は嬉しそうだった。

優一も嬉しそうだった。

この夫婦と橋本沙希子の距離が近いことを初めて知った友田悠だった。

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