訓練
海は生後2ヶ月。
躾をしなければならないと、両親と相談して専門家に躾の仕方を学ぶことにした。
ネットで調べて、自宅に来て教えてくれる人を見つけた。
若い男性で名前を馬場大和。
この訓練士に決めた大きな理由は、「訓練士という国家資格はありませんので、私は国家資格を持っていません。下記の試験に合格しています。一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)訓練準士補」と国家資格を持っていないと書かれていたことと、海が予防接種した動物病院の医師の紹介もあったので選んだ。
特に父の「この人がいい!」の一言で決まった。
一番最初の日、家族全員がドキドキして訓練士の到着を待った。
訓練士の馬場大和は爽やかな笑顔を見せた。
「初めまして。馬場大和です。これから、よろしくお願いします。
海君、初めまして。仲良くしようね。」
「よろしくお願いします。」
緊張で迎えた家族を尻目に海は、もう馬場訓練士に甘えている。
「海君、人懐っこい子ですね。」
「はい。」
「じゃあ、今日はアイコンタクトを取る所から始めましょうか?」
「はい。お願いします。」
海と父の目の間におやつがあるように持つ。
そして、名前を呼び視線が合えば海を褒める。
簡単だけど、一番最初の大切な勉強だった。
そして、訓練士から学ぶことは、家族にとって海との絆を作る方法を学ぶ時間である。
海が家族に、出逢うことがないような人との出逢いをもたらしてくれたのだ。




