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子爵の三男なのに学院の生徒会長なんですが 卒業パーティーで王子が婚約破棄とか言い出してもうメチャクチャです。  作者: 清水 流花


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全然終わらない……ので巻きで2話更新させてください!

一応エピローグには入ってはいるんです……。

 その後、一通り会場を見て回り、問題がない様子を確認してから、レーノはそっと会場を出て王城へと向かった。

神明裁判が行われた件の報告と先に連れ出された王子達の処遇について話し合いの場へ向かわなくてはならないためだ、


「はぁ……疲れた……これからちょっとだけパーティーに参加して楽しむ予定だったのに……何でこんなことになってるんだよ」


学院側から手配された馬車に乗せられポクポクと王城へ向かう間に馬車内に用意されていた軽食をやけ食いしながらブツブツとレーノが愚痴っている。


「まぁ卒業パーティーが行われるのが昼間で良かったけど……これが夜会だったらマジで元老院招集とかでまた徹夜させられるハメになってたかもしれないしなぁ……はぁ……そうは言っても気が重いよ……」


子牛が乗せられる歌が聞こえそうなほどドンヨリと落ち込みながらも、レーノは王城へ辿り着き客室へと案内を受けた。


「レーノ・マキコマ子爵子息、只今元老院の方々が今回の事件に関しての話し合いをしておられまして、子息には大変申し訳ございませんが、今しばらくこちらの客室にてお過ごしいただけないでしょうか……」


案内を受けて早々、王宮の家令が部屋を訪ねてきて開口一番深々と礼を取りながら言う。


「へっ⁉ わ、私はお、王宮の家令様にそんな恭しい態度で接されるような身分の者では……」


ブンブンと手を横にふりながら慌てふためくレーノ。


「何をおっしゃるのです、卒業したとはいえ『学院の生徒会長』を立派にお勤めになられたレーノ・マキコマ子爵子息を下に見るなどとても出来ません」


美しい所作で胸に手を当てながら、レーノを諭す家令。


「……もしかして家令様も()()()でいらっしゃる?」


「王宮に努めるものとして当然持って置かねばならぬ知識でございますゆえ」


ニッコリとほほ笑む家令。


「はぁ……私はただのしがない子爵の三男坊なんですけどねぇ」


「勿論存じておりますとも!過剰な接待やご意思に反することは致しませんのでご安心くださいませ、ですが子息のご様子を拝見いたしますと、大分お疲れのご様子。今は早急に休息が必要ではございませんか?」


「いや……でもそうも言っていられない状況では」


「元老院の話し合いはおそらく深夜……いや朝までかかるかと……ですから、どうかこちらのお部屋にてユックリとお休みくださいませ、なおこれは陛下からの()()()でございますのでどうか……」


「へっ⁉陛下ぁ! ……わっ分かりましたっご厚意に甘えて休ませていただきますぅ……」


小心者のレーノが恐縮している様子を温かく見守るような表情で


「それはようございました、ではごゆっくりお休みくださいませ」


と言い残して家令は部屋を去っていった。


「はぁ……休んでいいって言われちゃったよ……そうはいってもなぁ……」


などと王宮の部屋のフッカフカの巨大ソファに転がりブツブツ言っていたが、数秒後にはスヤスヤとした寝息が客室に聞こえるだけとなっていた。



 ……翌朝


「…………へっ? ここどこだぁ⁉」


まったく見覚えのないメチャクチャ豪華な天蓋付きベッドにて目を覚ましビックリするレーノ。

 そこへ続き部屋からコロコロとカートを引いた家令が入ってくる。


「おはようございます、体調などに不調はございませんか?」


絶妙なタイミングで入ってくる家令に、感心しながらも


「あ、あの……たしかソファで座ってたような……」


「はい、差し出がましいかとは思いましたがあのままではお風邪を召されるのではと、勝手ながらお着替えをさせていただき、寝台へとお運びいたしました。 勝手をしてお体に触れてしまい申し訳ございません」


そう言いながら深々と礼を取る家令に、慌ててレーノは


「い、いえいえいえいえいえお手数かけて申し訳ないです! 起こしてくださったら自分で着替えましたよっ!」


とアワアワと言い募る。


「大変お疲れのご様子でしたので」


とニコリとほほ笑む家令に、何を言ってもかなわなそうだと早々に白旗を上げて


「ありがとうございました」


とお礼を言う。


「とんでもございません、お体の調子がよろしいようでしたら朝食などいかがでしょうか?」


「は、はいぜひ!」


「かしこまりました、ではご用意いたしますのでその間にお支度を」


とカートに乗せた、着替え一式を出した。


「浴室にお湯もご用意しておりますのでよろしければお使いください」


と至れり尽くせりで世話を受けるレーノであった。

王宮の絶品朝食でお腹も満たされ、幸福感に包まれながら食後のお茶をいただいている途中で家令に


「この後の予定でございますが、元老院の前に是非とも陛下が面会をお願いしたいといわれておるのですがいかがなさいますか?」


と言われ、お茶を吹きそうになるまでは確かに彼は幸せだったのだ。


ここで、やたら体調を気にされているのは『神おろし』(ていうか勝手に体使われただけ)しちゃったからですね。

相性が悪いと最悪寿命にかかわることもあります、レーノくんはピンピンしてるのできっと大丈夫でしょう!

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