第138.5‐1話 未回収サブイベント02
ここで溜まりに溜まったサブイベント達を公開です。
後、以前公開したサブイベント「逃れし者たち」に報酬称号を追加しました。
【出稽古】※条件、アズガルブ帝国に入る~山賊討伐まで。
帝都で散策をしているセレーネは、武道場の前に見覚えのある人物を発見。
セレーネ「あれ、道場主さん?」
道場主「あ、お久しぶりです!」
セレーネ「やっぱりね。お久しぶり」
覚えているだろうか。以前セレーネに技を教えてくれた道場主だ。
荷物を持った彼は、どうやらこの武道場で交流稽古をするらしい。キャラバンが運用するようになってようやく出稽古ができるようになったと聞く。
道場主「私もまだまだですからね。この機会にいろいろと勉強しようかと」
セレーネ「そうだったんだ。いいなぁ~」
アズガルブ帝国の武術、大いに興味をそそられる。
生まれはこの国でもここでの武術は全然知らない。セレーネは、さり気なく道場主に同行できないかと尋ねた。
道場主「別に構いませんよ。一緒に修行しましょう」
セレーネ「ヤッタ―! 是非よろしくお願いしますっ」
快く同行を許されて一緒に武道場へ入って行く。
武道場で待っていた人々もセレーネを快く受け入れてくれ、一緒に稽古を始めるのだった。
セレーネ「せーいやっ」
武道家「ぐあっ」
道場主「す、凄い」
セレーネの拳が火を噴く。まさにそんな感じのイメージで技を繰り出している。魔物相手に鍛えられた体術は伊達じゃない。
しかし、相手も負けていなかった。すぐに立て直して反撃を繰り出す。見た事もないは言い過ぎだが、かなり変わった武術だった。相手の動きをよく見て学習する。
セレーネ(本当に参加してよかったわ)
セレーネ「ふぅ、ありがとうございました」
武道家「ありがとうございました」
一戦目を終えて休憩に入った。この稽古には各地から集った者らが大勢参加している。休憩中も試合や稽古をしている強者達から多くを教わった。見ているだけでも十分参考になる。
格闘家「次のお相手、よろしいか」
セレーネ「オッケー。やろう」
壁際で身体を休めていた彼女に声がかかる。また随分と体形のいい男だ。身体も大分休まったのを確認して引き受ける。
並んで場所を移動し、互いに向かい合う。静かに深呼吸をしてから声を張った。
2人「よろしくお願いします!」
その後もさまざまな武術を体験する。
セレーネは稽古の中で、スキル「火炎転蹴」を習得。これは炎を纏った足で旋風脚を繰り出す技だ。敵の背後や側面から攻撃すると威力が上がるぞ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【真の富】※条件、ヌアビス霊園に眠る財宝を達成&ニクスが加入している。
ニクスを連れてヌアビス霊園に再訪した一行。
リジェネは最後まで嫌がったが、最近魔物が墓参りに来た人々を襲っていると聞き見に行く事にしたのだ。酷いようなら討伐も視野に入れている。
久しぶりに訪れた霊園は、相変わらずアンデットらの巣窟だった。
魔物「グアァァァッ」
リジェネ「ギャアァァァ! 来るな来るなっ」
ラソン「クライス頼む」
クライス『キキッ』
アンデット相手だと、どうしても頼りなさげなるリジェネを皆でフォローする。クライスが援護している間にエルピスが加勢した。
そうやって探索を続ける最中、以前訪れた記念碑前までやってくる。前回来た時はこの下に隠し通路があったんだっけか。
ニクス「…………?」
リーヴェ「どうかしたのか、ニクス」
ニクス「ああ、ちょっとな」
手短に返事を返し、彼が記念碑を調べている。
前もそうだったが何もないと皆は思うが……。リジェネは「早く帰ろう」と落ち着きがない。手短に済ませないと彼の精神力が持たなそうだ。
リーヴェは遠慮がちにニクスを急かした。彼は生返事をしながら手を動かし続け――ガコンッ。
セレーネ「あ、記念碑の一部が迫り出してきたわ」
ラソン「はーん。まさか、こんな仕掛けがあったなんてな」
どうやら彼は、スキルで記念碑に何かが隠されていると確信していたようだ。
記念碑の一部が引き出しの如く開き、中に小判箱を抱えた猫の置物が出てきた。取り出してじっくりと観賞する。暗い中だと少し不気味だが、なかなかに愛嬌のある顔だ。そして手に持っている小判の入った箱(もちろん偽物だが)も細部まで凝っていた。
リーヴェは装備品「金策猫の置物」を入手。効果は、装備している間、魔物討伐時の資金獲得量がアップするというもの。
セレーネ「はっはーん。つまりコレが霊園に眠る真のお宝なのね」
ラソン「なるほど。ちゃんと霊園内にあったんだな」
クローデリア「ニクスさんがいなければ、気づかなかったですわねぇ」
セレーネ「はぁ……こんな事ならもっと早く見つけたかったわ」
それは無理な話だ。正式加入前のニクスは特定の場所でしか同行しない。関係のない所へ行こうとすれば別行動をとるだろう。
つまり彼を連れてここに来るには、ニクスが正式加入した後でないといけないのだ。
ニクス「……俺の都合は無視か」
リーヴェ「許してやってくれ。本気で言っている訳ではないと思う」
リーヴェ(多分な)
お宝から一歩ひいた所で会話する2人。リーヴェの手から受け取った置物を囲んで、言いたい放題する仲間達を呆れた眼差しで見つめる。
その後、適当に魔物討伐をしてから霊園を後にするのであった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【光の蝶を追って】※条件、エレナとの出会いを達成。Bルートのみ。
必要な資料を受け取りスニの塔を後にした一行。森の中を進む道中、視界の端に光る物体を捕らえた。物体は小さく、しかも動いている。
リーヴェ「なんだ?」
皆を引き留め、リーヴェは光の正体を探った。
木々の間を抜けた茂みの奥。フラフラと彷徨う蝶が見える。光の正体は小さな蝶だったのだ。慌てている様子で彷徨っている。
何故、慌てているなどと感じたのだろう。不思議と放っておく気が起きずにそっと近づく。
リジェネ「あれ、この蝶逃げませんよ」
セレーネ「綺麗」
ラソン「こんな奴見た事ねーな。人を恐れないとか変な蝶だぜ」
まったく逃げる様子のない蝶。それどころか、こちらに気づき自ら近づいて来る。人慣れしている以上の事態だ。そもそも虫って人に慣れるんだっけ?
特に喋る訳でもない蝶は、何かを訴えるように周囲をグルグル回る。そして、ついて来いと言わんばかりに森の外へ飛んでいく。
こちらが呆然と突っ立っていると動きを止め、引き返して同じ動作を繰り返す。
リーヴェ(どうしても来て欲しいようだな)
リーヴェ「皆、あの蝶の後をついて行ってみよう」
ラソン「別にいいけど、大丈夫か?」
リジェネ「罠だったりしないですよね」
セレーネ「あたしはいいよ。あの蝶綺麗だし」
おいおい、その理由はどうなんだ?
そうツッコミたくなる気持ちを抑えて皆を説得する。どうしても気になる、蝶事態に悪いモノは感じないと。直感頼りな理由に不安を覚えるものの、蝶はまたこちらに引き返してきた。
今度はクローデリアに寄っていき、何かを伝えるようと旋回している。彼女はしばらくポカンと見つめていたがやがて――。
クローデリア「ああ! もしかしてこれはっ」
ラソン「どうしたんだ急に」
クローデリア「皆さん、ちょっと待っててくださ~い」
それだけ言って、彼女は聞き慣れない呪文を唱える。よくわからないが精霊言語のようだ。呪文を唱え終わると、蝶が放つ光が輝きを増していき……。
蝶『ああ。ありがとうございます』
リジェネ「うわっ、しゃべり出しましたよ!」
セレーネ「すっごーい。何したのクローデリア」
クローデリア「うふふ、ちょっとしたおまじないです。元々これは精霊人が使う魔法でしたので」
リーヴェ「ほう。この蝶は誰かの魔法だったのか」
何故すぐに気づかなかったのだろう。魔法使いなのに、彼女の鈍さが伺える瞬間だった。
蝶から伝わってくる声は若い男のものである。どうやら遠隔操作の関係と地上界の環境が災いして、テレパシーを送るだけの力が足りなかったらしい。それをクロ―デリアが補助したのか。
彼は自分が遠く離れた場所にいるとだけ伝えて本題に入った。
蝶『お願いです。彼女を助けて下さい!』
リーヴェ「何があったんだ?」
只ならぬ事態の気配がする。緊張感を高め、詳細を尋ねるリーヴェ。
蝶『ここから少し行った所で彼女が襲われているのです。今の僕では助けられなくて……』
クローデリア「この魔法は情報伝達や、偵察に使うものですから当然ですわ~」
セレーネ「戦うための魔法じゃないのね」
リーヴェ「わかった。案内してくれ」
蝶『はい。こちらです』
光る蝶に案内され、塔から少し離れた平原に目的の人物を発見。それは魔物の群れに襲われているエレナだった。彼女とはエレナの事だったのか。
リジェネ「完全に囲まれてます」
リーヴェ「助けに行くぞ!」
一斉に突撃して魔物を討伐していく。
数分後、魔物の撃退に成功して武器を収める。振り返ってエレナの具合を確認した。大きな怪我が内容で安堵する。
リーヴェ「じっとしてくれ。すぐに治療する」
小さな怪我を魔法で癒す。
サリナ「ありがとう。でも、貴女達どうして……」
蝶『エレナ!』
離れた所で成り行きを見守っていた蝶が近寄ってきた。素早い動きでサリナの傍らまで行く。
彼女にとっては聞き覚えのある声に驚きを示した。
エレナ「ルメス! 貴方ついてきてたのっ」
蝶『本体は家だよ。どうしても君が心配で……』
彼は後から心配になって自身の魔法を瓶に詰め、ドワッフ商会の者に頼んで地上界まで運んで貰ったらしい。適当な所で放してくれればいいという条件つきで。
それからは必死に探し回って、ようやく見つけたと思ったら襲われている最中だったと。
エレナ「そうだったの。ありがとう」
蝶『いいえ。僕は何もしてないよ』
エレナ「そんな事ないわ。凄く嬉しい」
セレーネ「何だかお邪魔みたいね。行きましょう」
リーヴェ「え? あ、ああ。そうだな」
場の空気を察したセレーネに促され、怪訝に感じつつ立ち去る事にする。立ち去る一行に気づいたエレナがその場で頭を下げたのに手を振った。
再び2人の世界に戻る彼らを残して旅の続きに戻っていく。
セレーネは称号「恋愛センサー」を獲得。効果は、攻撃力&防御力アップと炎属性耐性。
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