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#6 変な動物も住み着いたんだがどうすればいい?

【お詫び】

先週、インフルエンザや英検等で投稿が1週間遅れました。

誠に申し訳ございませんでした。

パシャパシャパシャ(カメラのシャッター音)

「来週投稿するって言って無言で休むのは無責任じゃないですか!?」

「布団の中で書けるでしょう!?」

「どうせ落ちる英検なんて受けない方がいいじゃないですか!?金の無駄ですよ?!?」


「記者の皆さん落ち着いてください!今お答えできることは出来ません!私のメールに直接お願いします!」

そう言って俺は記者会見場を後にした。


なんだこれ。


ツンデレ騒動の日の午後。


彩と藍が買い物に出掛け、俺はひとり寂しく家でコーヒーを啜っていた。


朝からちらついていた雪が、午後に入ってから急に吹雪初め、外は銀世界を通り越してもはやアルプスの中腹の過酷さを感じられる程になっていた。


あいつらは傘を持っていったか?等と考えれコーヒー啜る。


手元にあるタブレットにはさっきからピコンピコンと防災警報が表示されている。


タブレットで映画を観たいのだが、防災警報の通知が鬱陶しくて良いシーンを見逃したりと色々鬱陶しいのでイラつき始めた頃。


ピンポーン。


端末の液晶を乱雑に叩く音しか聞こえなかった部屋に、インターホンが鳴り響いた。


最初は通知音かと思ったが、ピンポーンピンポーンと連打され始めた頃にようやく気が付き、イライラを引きずりながら、玄関へと向かった。


「はいはい何でょう」と呟いてドアを開けると、


「ワン。」「ク、クーン?」


犬と狐が居た。


「……は?」


ドアを開けてからの第一声がそれだった。


いや、だって、犬だけなら解るけど、狐もいるんだぜ?


何?俺への新手の嫌がらせ?


ジト目で二匹を眺めてると、二匹は「?」と言った感じで首を傾げる。


犬の方は銀色の、毛並みがよく揃った大人のシベリアンハスキーで、目が鋭いからかわいいという印象よりは、カッコイイという印象で、50万くらいすると思う。解んないけど。


狐の方は一般的な焦げ茶色のフサフサな毛で、思わずモフモフしたくなる。


てかbe+ing、現在進行形で撫でてる。


品種は解らないがこっちは可愛いい系だろう。


左手で犬の頭を撫でつつ右手で狐をモフモフしてると、犬が紙を加えているのに気がついた。


ご機嫌そうに上を向いてる間にそ〜っと紙を口から抜き出してみる。


「えーっと。なになに……。」


と決まり文句を言いながら目を通すと、


「フロン製品製造業者取締法云々の為の署名運動」と書かれていた。


フロンとは、オゾン層を破壊する悪いヤツ。


だったと思う。


良く解らないが、取り敢えず悪いとだけは解るので、署名してやろうと思い、署名欄を観ると、


所はジョージ、まどからみつお、安倍の心臓、など有名っぽい人たちが署名していた。


本人なのか偽物なのか……。


本当にこんなのに署名していいのか?と思うが、二匹のつぶらな瞳を観ていると……


思わず署名してやりたくなり、殴り書きだが、自分の名前を書き込む。


すると、「兄貴!やりましたね!」「弟よ!ようやくだな!」などと言った会話が聞こえてきた。


この二匹の飼い主か何かかなぁと思い、あたりを見渡すも、俺と二匹以外誰もいなかった。


家の前の道路を通る車すら居らず、悪い予感が身体中を駆け巡り、身震いさせた。


まさかとは思うが……。


ゆっくりと下を見ると、二匹は座ったままこちらを見つめていた。


良かった。人とかに変身した訳では無いか……。


と胸をなでおろしていると、


「兄貴。こいつ絶対感づいてますよね?」

「あー。うん。気づいてるんじゃない?知らんけど。」

「適当に流さないでください。」

「すまん。で、そこの人間。話、聞こえてるだろ。外寒いからはよ中に入れてくれ。」


あー。最近疲れてんのかなぁ?変な幻聴まで聞こえだしたから……。


ボリボリと頭を掻き、犬の前に紙を置き、ドアを閉めようとすると、


キツネがドアを抑え、犬が入り込みドアを内側から抑え、キツネが紙を加えて入り込んできた。


約三秒の早業で、俺は突っ立って二匹を目で追うことしか出来なかった。


「おい、お前ら。不法侵入で訴えるぞ。」


あれ?動物にも不法侵入って適応されるのか?


「ふふふ。これを見ろ……人間。」


犬がそう言うと、キツネが紙を落とし、前足で前に転がした。


「何だよ…。」


そう言って拾い上げると、紙が一枚、舞い落ちた。


確かに、手に紙を持っているのに、紙が落ちた。


まるで、二枚の紙だったかのように。


俺の手に持っていたのは、「契約書」と書かれた紙。


落ちた方は先ほどの署名書だった。


署名書の俺が署名した所が四角く切り取られており、契約書の契約欄に俺のサインが書かれていた。


つまり、だ。


契約書の上に署名書を貼り付け、四角く切り取った所に俺にサインをさせることにより、知らない内に契約書に俺のサインが書かれる仕組みだ。


「お前ら……ハメやがったな……。」


勝ち誇る二匹の前に、俺はこいつらを養わなければならない未来が現れる。


藍と彩だけでも苦しいのにこの二匹の食費なんか入ってくれば破産だぞ破産。


それに万が一の時の病院への通院費や、犬用ベットの購入費とか……。


色々な事が頭を駆け巡っている中、二匹は「お邪魔しまーす。」「お邪魔しまするー。」

と言ってリビングに許可なく入っていった。


「あっ!ちょっと待て!足洗え!」





「で、本当にここに住むのか?」


足を(無理やり)洗わせた俺は、リビングで再びコーヒーを啜っていた。


犬と狐は椅子の上にちょこんと座り、俺が出したクッキーを貪り食っていた。


「むえぇ。むぁぁ。むなぁんにちか。」


口にクッキーを含んだまま喋るため、犬の言ってることがよくわからないが、「ええ。まぁ。何日か。」とでも言ってるのだろう。


「ていうか、そもそも、何で俺犬とか狐と喋ってんの?」


今度は狐が、


「むぉれはぁ、むぁきほどのぉむぇいやくしょにむぉめいしたからてぇふ。」


難易度が上がった……。


多分、「それは、先程の契約書に署名したからです。」だろう。


ちゃんと飲み込んでから喋れよ。


「と言うことは、俺しかお前らと喋れないのか?」


今度はちゃんと飲み込んだ犬が


「exactly」


いや、ちゃんと日本語で喋ろうぜ?


「ふーん。」


俺はため息混じりにそう言い、コーヒーを啜り、


「てか、お前ら。名前は?」


「?」「?」


二匹ともナニソレ?と言った感じで首を傾げる。


「俺は兄貴と呼んいるから考えたことが無いですねぇ。」


狐が言う。


狐が犬を兄貴、と呼ぶのは中々シュールだな。


動物と会話する俺もそんな変わらないか…。


「俺は狐と、読んでるからな……。良くわかんねぇや。」


犬が言う。


「はぁ……。」


こりゃあ名付けイベント開催か……。


その時、丁度よく二人が帰ってきた。









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新シリーズを投稿しました!

MGOS〜防衛省特殊作戦群〜

つまらないとは思いますが是非ご愛読お願いします!


「そんな物書いてるから投稿が遅れたんじゃないんですか!?」

「エセラノベ作家め!辞めちまえ!!」


「だからメールに直接お願いします!」


なんだこれ。


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