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サミットの場所は?

「結局、どうなんです?」

「6人で話し合いをしますよ。それから決めます。いや、都合が良いか?」

「仏様?」

「いえ、何でもありませんよ」


ラノベなら、ここでそうですかとなるが、俺は食い下がるぞ。

小声だったけど、しっかりと「都合が良いか?」と言ってるのが聞こえたからね!


「都合とは何です?」

「そこはスルーする流れでは?」

「あえてツッコみます! で、何です?」

「う~ん、ちょっとそこは未定なので秘密という事にしましょう」

「気になるんですけど……」

「そんな悪い事では無いので。それに話してご破算になっても困惑するでしょうし」

「は、はあ。そうですか。では話してくれるのを待ってます」

「それが正解です」


結局、スルーしても同じだったわ。

おっと、忘れる所だったよ。


「そうそう、今度クリュー大陸の王を集めてサミットをする事になりました。

 そこでお願いなのですが、昔の地図を貰えませんか?」

「昔の地図ですか? それは何故?」

「攻め取られた土地を返させようと思ってまして。

 それにあたって、ウソを付いて多く取ろうとしないようにです」

「そういう事ですか。では何時頃のが良いですか?」

「う~ん……そこが難しいんですよね。

 現在の8ヶ国になったのは何時頃ですか?」

「100年くらい前ですね。その頃にします?」

「ランテビオが活発になったのは?」

「20年くらい前ですかね」

「じゃあその頃にしましょう。それくらい昔なら、当事者も生きてるでしょうし」

「判りました。では22年前の地図をお持ちしましょう」

「ありがとうございます。ん? 22年前?」

「ええ。正確には22年前です。

 その時にガバラ国内でランテビオの貴族が殺される事件があったのです。

 それをきっかけに戦争になりました」


へ~。そうなんだ。ホニャララの変とか名前があるのかな?

それは日本だけか。海外のはどうだったかな?

簡単にホニャララ事件とかだったっけ? ホニャララの乱か?

ま、いいや。無ければ俺が適当につけてあげよう。

その貴族がダサい髪型だったなら、髪型変とか。



これでサミットの準備は整った。

後は開催場所か。

前回は俺の島だったなぁ。いやぁ、非常に面倒だった。

今回はどうしようか?

また島? いや、面倒だ。

でもクリュー大陸のどの国でやっても問題になりそうだよね。

要人暗殺の可能性もあるだろうし。

あっ、そうか。ニーベル国王が進行をするんだから、ニーベル国で良いか。

他の大陸だから、暗殺者とかも来れないし。


後はニーベル国内のどこにするかだね。

城? 却下でしょ。何かされたら責任取らされるわ。

多少暴れられても問題にならない所が良いね。

だから俺の家も却下。

カジノの町? 来た王達がカジノにのめり込むのが目に浮かぶ。却下。


う~ん、良い場所が無いなぁ。

諍いになっても大丈夫な場所ねぇ。

待てよ? 発想の転換だ!

諍いにならない場所にすれば良いのだ!


「って事で、ここでサミットするから。よろしくね」

「何が『って事』なのか判らないぞ?!」

「だ~か~ら~。ドラゴンが居る場所で話し合えば、ケンカなんかしないだろ?」

「何、そのバカみたいな理由は」

「バカみたいって言うな。これでも一生懸命考えたんだぞ?」

「そもそも、気軽に人間が来る場所じゃないぞ?」

「そこはほら、神の眷属が許可したって事で」

「神の眷属?! 誰が?!」

「俺が」

「神は死んだ……」


色々失礼だな!!

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