表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
940/949

またサミット?

ナグラさんが売り出した姿絵は完売。

売る時に「模造品等を売るような愚かな信者はいないでしょうが」と言っていた。

それ言われたら、作れないよな。

作って売り出したら、村八分にされそうな気もする。

ちゃっかり釘を刺す所が上手いと言うかセコいと言うか……。


本物(?)はギラアンスでしか作ってないと言ったら、早速交易を始めるようだ。

ギラアンスはこれだけで外貨獲得出来そうだわ。

ナグラさんの作戦はまだまだ進行中。

今度は安いのと高いのを販売するつもりらしい。

安い物は小さい物で、お守りのように持ち歩ける。

高い物は高級な額縁に入れられてる。

これで庶民から貴族まで誰でも買えるようにするんだとか。

……今にフィギュアまで作りそうだな。


さて、この国での用事は終わった。

他国に行かなきゃね。




10日間で5ヶ国回りました。


楽だったのはオルガ連邦とギラアンスの間にあるガイガン国。

2国で交易が始まると判ったら、話が早かった。

後は最初に到着した国、マンダ国。

こちらは領主の件もあって、話が早く進んだ。


残りの3国が大変だった。

特にガバラ国。

国土の多くをランテビオに取られていたので、現在も交戦状態な感じだった。

勇者の事も知っていたので、同じ髪色って事で逮捕されかけたよ。

『結界』と『反射』を使ったし、壁ドラゴンも使った。

お陰でおとなしくなったけど、終始反抗的だった。

最後には『神の奇跡』って事で衛星からの攻撃をさせた。

海に攻撃させたけど、物凄い威力だったわ。

衝撃だけで、クラーケンとか浮かんできたもん。


その様子が隣の国のバラン国からも見えたらしく、少しはおとなしかった。

マンダ国からも話を聞いていたようだし。


最後に行ったカメーバはある意味難敵だった。

イタリアみたいな国土なんだけど、ランテビオにあまり関心が無かったのだ。

ランテビオも何度か攻めてたみたいだけど、両国の間に巨大な山脈があるのでほとんど影響が無かったみたい。

主に船でオルガ連邦と貿易してるらしく、そっちからの情報が入ったら話が早かった。


ま、これでやっと全ての国と話す事が出来たよ。

幸いどの国にもまだ使者は来ていない。

まぁ、俺の馬車より早い訳無いし、トンネルのように何も無い1本道じゃないからね。


ギラアンスに戻る途中、王様が話しかけてきた。

全ての国に同行してくれていたんだが、馬車の中が気に入ったみたいだ。

リビングのソファに寝転びながら話してくる。

くつろぎ過ぎじゃないですかね?


「福田殿。こうなったら、全ての国の王を集めて話した方が早いのではないか?」

「あ~、サミットですか。確かに各国で話しても時間がかかりますもんね」

「サミットとは?」

「各国の王が集まって、今後について話し合いをする事をサミットって言うんですよ」

「そうですか。では、サミットをしてはいかがでしょう?」


その方が確実かなぁ。

だってさ、例えば、ランテビオから使者が来る。

それに対して要望を言う。

使者はそれを持ち帰り、王と相談して返答を持ってくる。

それにまた返答して……って時間かかるよな。

集めて話し合った方が早いだろうね。

そこに過去の情報を持った神様でも居れば、更に早く進むだろう。

うん、それで行こうか。


「じゃあ、そうしましょうか」

「うむ。して、連絡はどうするのですかな?」

「ああ。各国の城の下に転移出来るようにしておいたので、すぐにでも行って話が出来ますよ」

「……神様は便利ですなぁ」


いや、俺は神様じゃないですし。

それに今、もう一つの大陸では、自由に行き来出来るようになりだしてますよ。


こうして、サミット開催に向けて動き出した。

何か、俺って、サミットばっかりやってないか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ