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加護の隠された秘密

あまりに色々な疑問が出てきたので、ちょっと神様に聞いてみようと思う。

本当ならランテビオの話をするべきなんだが、俺にとって運の数値は生命線だ。

何故回復したのかを知らなければならない。

もし、簡単に回復させる手段があるなら、是非とも知っておきたいしね。


さて、問題は、だ。誰に聞く?

運の操作に関してならイイクラさんがベスト。

だが、今回の事は知らないと思う。

知っているのは、ヘファイストス神・アテナ神・エリクトニオス神・仏様の4柱。

それぞれ、鍛冶・戦い・息子・結界の属性。

息子は属性じゃないか。

う~ん、やはり仏様かなぁ?


よし、仏様にしよう!

加護を通して連絡してみる。

すると『只今念話に出られません。申し訳ありませんが、時間を変えてお掛け直しください』と返事が……。

携帯電話なの?


困ったなぁ。

ん? 待てよ? 念話とか電話で済むなら誰でも良いんじゃないか?

ならば、イイクラさんだね。

一番良識のある人だと思ってるよ。マジ天使!


って事で携帯電話で連絡してみる。

タブレットだとテレビ電話みたいになるから、風景が見られちゃうからね。


「おや、福田さん。どうしました?」

「ちょっと疑問がありまして、お電話させてもらいました。

 今、ちょっとだけ良いですか?」

「大丈夫ですよ。何でしょうか?」

「あのですね。ちょっと事情がありまして、とある場所に来たんですよ。

 そうしたら運がすぐ回復したんですけど、何故か判りますか?」

「う~ん……、そこで不幸は無かったんですよね?」

「ええ。全く。変な昔話を聞いたくらいですかね」

「それだけでは回復はしないでしょう。

 ……待てよ? ちょっと良いですか?」

「はい」

「今、福田さんは、どれくらい加護をお持ちですか?」

「えっ? 加護ですか?」

「ええ。何人から貰っています?」


加護の数?

えっと、、、

アサイさんの加護・イイクラさんの加護・閻魔様の加護・シヴァ神の加護

カーリー神の加護・コローニス神の加護・カオス神の加護・ヘファイストス神の加護

アテナ神の加護・エリクトリオス神の加護・仏様の加護。


「11人ですね」

「11?! いつの間にそんなに……。ならば理由が判りました」

「加護と関係あるんですか?」

「ええ。加護が10を超えると、神に近い存在になってしまいます。

 今福田さんは神の眷属のような事になっていると思われます。

 そういう存在が神への信仰心が高い地域に行くと、色々と回復します。

 多分ですが、HPやMPも回復しているはずです」


……減ってなかったから気づかなかっただけか。

つまりこの地域は信仰心が高いって事なのか。


「それはどの神様を信仰していてもですか?

 例えばダヒュテムの国ならダヒュテムを信仰してると思いますが、それでも回復します?」

「いえ、ダメでしょうね。

 信仰している神の加護を持っていなければダメです」

「では、俺が回復したって事は……」

「その地は、福田さんに加護を与えた神を信仰している事になります」

「ありがとうございます、イイクラさん」

「いえいえ、これくらいの事なら」

「いえ、そうではないんですけど。色々ありがとうございます」

「?? 以上ですか?」

「はい。また連絡します」

「判りました」


ありがとう! イイクラさん!!

貴方の行動で、回復地点が出来ました!!

そしてアサイさん! 結果論だが、助かったので利息は減らしてやろう。

20日で1割にしておいてあげるよ。


ん? 待て待て。

回復の事にばかり目が行ってたが、イイクラさんは何て言った?

神の眷属?! ほほほほほほ、本当に使徒になってる?!

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