表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/949

技術

最後に大まかな地図を掲載しました。

朝食を食べてすぐに出発するつもりが話し込んでしまい、結局9時を過ぎてからの出発となってしまった。

当たり前のようにアサイさんは馬車に乗っている。

女性3人と馬車の中ってのもアレなので、今は御者席でカンダさんに御者を教えてもらっている。

これも『技術』に入るそうで、ある程度出来るようになれば『御者(E)』が付くらしい。


昼休憩には、全員から俺の持ってない『技術』を教えてもらう事にした。

カンダさんからは『瞬歩』。一瞬で間を詰める走り方だ。

キジマさんからは『ナイフ術』。ナイフでの戦い方だ。

コタニさんからは『逃げ足』。そのまま、逃げる時に足が速くなる。

当然すぐには覚えられないが、毎日やってればその内に覚えるだろう。


代わりに皆には『足捌き』を教える事になった。

意外な事にカンダさんですら使えないそうだ。

何でも、この『技術』は無手での格闘で使える技らしく、今までは『瞬歩』で代用してたらしい。

俺は使ったことが無いので教えられるか不安だったが、何故か使い方が判ってたし教えられた。

不思議だったがそういうものなんだろうな、と勝手に納得してる。どうせ考えても判らないし。


意外だったのはアサイさんだ。

この人ほとんど『技術』を持っていないのだ!

いや、それ自体は凄~く納得が出来る。

そうではなく、持っていた『技術』が驚きなのだ!

それは『料理』!!

こういう人は料理が下手なのがお約束ってモノじゃないだろうか?

料理が出来ないくせに、勝手に「これを入れたら美味しくなると思う!」とか言ってバカなアレンジをしそう。

何で出来るの?って思わず聞いてしまったくらいだ。

「いいじゃないのさ! 料理が出来て何か悪いの?!」

と怒られた。なので、

「あぁ、1人暮らしが長いんだな。彼氏とか居なさそうだもんな」

と言ったら襲い掛かってきた。図星だったらしい。


しかし、この移動中では料理を教えてもらう方法が無い。

俺のマジックボックスにも食材は入ってないしね。

入ってるのは料理と調味料くらいだ。

そう言ったら、食材を取りに行く事になってしまった。

町に行ってからでいいじゃないか? という俺の問いには、「信じて無さそうだから」という答えが。

わ~鋭い! 心が読めるんじゃないか?ってくらい鋭いわ。


という事で、街道横の森の中に来てます……。


「誰か、食べられる草とかキノコとか判る人、居る?」

「たしか『採取』って技術を持っていると判別出来るそうですが」

「へ~。で、誰か『採取』を持ってるの?」

し~~~ん

「ダメじゃないか!」

「大丈夫よ! 草やキノコがダメなら獣を取ればいいじゃない!」


アントワネット的な事を言うなよ!


「獣とかどこに居るか判るのか?」

「判る訳ないじゃない! 『索敵』の技術を持ってれば見つけれるわ!」

「誰か持ってる人~」

し~~~ん

「さっ、馬車に戻ろうか」

「何でよ~! 誰かイノシシとか探して倒してよ~!」

「見つけてこいよ。そしたら倒してやるから」

「言ったわね! 待ってなさいよ!!」


そう言って森の奥の方にアサイさんは進んでいった。


「さっ、戻ろうか」

「あれっ? アサイちゃんはどうするっスか?」

「大丈夫大丈夫。冒険者なんだから。気にしない気にしない」


戻ろうとしたら、思いっきりタックルされた!


「やっぱりね! そうだろうと思ったわ! こんな事もあろうかと『隠蔽』で隠れて見てたのよ!」

「ちぃっ! そんな技術を隠し持ってたとは!」

「当たり前じゃない! 無一文の私が宿場町に入れる訳無いでしょ! 『隠蔽』でコッソリ入ったのよ!」

「犯罪者だ! ここに犯罪者が居る! お巡りさ~ん!!」

「止めてよ! 本当に警察来たらどうすんのよ! さっさと移動するわよ!!」


で、結局、馬車に戻り移動する事に……。

なんだったんだよ……。



挿絵(By みてみん)

落書きのような地図ですみません…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ