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制覇

ウエダさんは声をかけても反応しない。

どこか宙を見たまま放心状態。

このままだと鬱陶し、いや邪魔、いや、移動出来ないので帰ってきてもらおう。

顔面を思い切りビンタしてやった。


「痛~~~~っ!! うん? 俺は何をしてたんだ?」

「俺を『便利な道具ガチャ』に案内する所だったんだよ」

「そうだったっけか? 何かありえない物を見たような気が……」

「気のせいじゃない? さあ、行こうぜ!」

「あ、ああ、そうだな……。い、行くか。あの赤色のガチャが目的のガチャだ」


向かおうとするとやはり人が避けて道が出来る。

それを通っていると左右からヒソヒソ声が聞こえてくる。

「インチキじゃないのか?」「ガチャでインチキ出来ないだろ?」「次でも1等が出るのか?」「いや、無理だろ?」

「あいつはバケモノか?」「くそぅ! 俺の指輪が!!」「俺の剣を返せ!!」

バケモノ扱いは止めて欲しい。少し(?)だけ運が多いだけなんだよ。


ガチャの前に着いたが、店員がいない。

キョロキョロと店員を探していると、立派な格好をした紳士が近寄ってきた。


「私、ここの支配人をしております、エンドウと申します。

 貴方様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」

「あ、はい。福田と言います」

「福田様ですね。ありがとうございます」

「あの~、このガチャをやりたいんですが、店員さんがいないのだけど?」

「先ほどココを担当している物が私の所に来まして。

 『福田様がインチキをしているのでないか?』と報告してきたのです」

「そんな事してませんよ? そもそもガチャ自体初めてですし」

「おう! この兄ちゃんはそんなインチキなんかしねぇぞ! 俺が保障してやらぁ!!」


ウエダさん、良い人だな。

信じてくれたお礼に、後で指輪を一個あげよう。


「はい、私もしてないと信じております。

 ただ、このように1等が連続で出る事は滅多に無いのが事実でございます。

 なのでインチキをしてないという事を証明する為にも、私の前で回してもらえないでしょうか?」

「あぁ、そういう事ですか。良いですよ」

「ありがとうございます。ではカードをお願いします。

 ……確認しました。カードにも不正はありませんね。

 1人1日3回までですが、何回されますか?」

「3回でお願いします」

「判りました。では回してください」


エンドウさんはそう言って俺を凝視している。

インチキなんかしないから問題無いんだけど。

……運が高いってインチキになるのかな? ならないよね?

なるって言われても検証のしようが無いけどさ。


ガラガラガラ・・・コロン


~~~~~~~

異次元のカバン

・カバンの口から入るサイズの物なら100個まで収納出来る。

・重さは変わらない。

~~~~~~~


ガラガラガラ・・・コロン


~~~~~~~

異次元のカバン2

・カバンの口から入るサイズの物なら100個まで収納出来る。

・1つにつき100g重さが増えるが、中に入れた物の時間は経過しない。

~~~~~~~


ガラガラガラ・・・コロン


~~~~~~~

水筒

・いつも水が満タンに入っている。

・500mlタイプ。

~~~~~~~


予想通り運が3減った。早速ネガティブ作戦だ!

 アイテムボックスがあるから必要無いんじゃないか?

 水が居るなら何かに入れてアイテムボックスに入れてればいいんだしさ。

あっ、運が3増えた。次はポジティブ作戦だ!

 でもこのカバンがあれば、アイテムボックスの事が誤魔化せるよね!

 カバン2の方は食べ物を入れるのに便利じゃない?

さて、運はどうなったかな?

結果、確認したけど、変化は無かった。

一度ネガティブ思考をしたら、もう動かないようだ。

123→120→123、と、同じ事での変化は2回までなのかもしれない。


あれっ? 色々と考えてたけど、妙に周りが静かなんだよね。

エンドウさんを見ると、プルプルと震えている。

ウエダさんを見ると、こちらもプルプルと震えていた。


「あれっ? どうしたの?」


「「ありえなーーーーーーい!!」」


二人の絶叫は綺麗にハモりました。双子かよっ!

この小説は書いたらすぐに投稿してます。

調子が良いとポンポンと書けるのですが、調子が悪いと全然案が出てきません。

今は調子が良いようで、明日にも1話投稿できそうです。

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