仏様が現れた!
仏様が現れた!
福田の攻撃! 福田は事情をボカしつつ話した!
仏様は頭を抱えている!
福田の攻撃! 福田は情に訴えた!
仏様は難しい顔をして唸っている!
福田の攻撃! 福田は「そもそも、自分の嫁に何もしないゼウス神が悪い」とお偉いさんの非を持ち出した!
仏様は反論出来ない!
仏様は諦めた!
テッテレー!!
某RPG風にしてみました。
まぁ、何とか説得出来たよ。納得はしてないみたいだけど。
「2つほど、質問があります」
「どうぞ」
「どうして日本人を勇者にしたのです?」
「異世界召還の話で一番盛り上がってるからです。
しかも今は『召還=誘拐』の定義が定番になりつつあるので、問題無いと思ったのです。
ついでに保険で『巻き込まれた者』も居ますし」
「でも、反抗する事無く勇者になったじゃありませんか」
「ええ。そこは誤算だったのですが、その者はハーレム物ばかりを読んでいたのです……」
あっ、理解出来た。
多分だけど、呼び出した人を設定しておいて、それを可愛い女性にしたんだ。
ハニートラップってやつだね。
で、世話する人や一緒に戦いに行く者も可愛い女性で固める。
これで、簡単に堕ちたんだろう。
「どういう理由で呼んだのですか?」
「……魔族と戦争中、と」
「相手が同じ種族だと気づかないのですか?」
「そこは上手く騙されてるんです。
『魔族に魅入られると、見た目は同じでも魔族の眷属になっている。
助ける方法は無い。早く魔族を倒さないと、世界中が眷属にされてしまう』と説明していました。
召還に手を貸した私が居たので、簡単に信じたようです」
何か、魔族の眷属だからって、捕まえて奴隷にしてそう。
奴隷ハーレムとかも考えてそうだ。
……そんなヤツ、説得出来るかなぁ。
ヘタすれば、自分の陣営が悪だと判っていながらやってる可能性もある。
もしそうなら説得なんて無駄。
「どのような決着を望んでいますか?」
「息子の解放と、召還した2人を元の世界に戻す。
その後は私は裁きを受けます。罪に問われても受け入れます」
「……判りました。しょうがありません、協力しましょう。
しかし、何故私なのですか?」
「そこは福田君が決めました」
「福田君?」
「あのですね、協力者を増やしたいんですよ」
「はぁ。誰です?」
「元勇者」
「……もしかして吉田君ですか?!」
「正解です。こちらの世界も知ってますし、日本人だし。
なによりも……」
「なによりも?」
「モテるじゃないですか、あの人。そういう人がハーレム作ろうとしてるヤツの前に出るって面白いでしょ?」
「あぁ、コンプレックスを刺激する気ですね」
「そうです。そういうヤツって日本ではモテてないと思うんですよ。
簡単におびき出されると思うんです」
「そんな簡単に行くでしょうか?」
「ええ。今居る勇者よりも勇者っぽいですからね。
絶対に狙って来ると思ってます」
「う~ん……判りました。本人が承諾するなら許可しましょう」
「ありがとうございます!」
良し、後は吉田君の説得だね。
電話してみよう。




