表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
874/949

執事の仕事

さて、報告も済ませたので家に帰る。

事が収まるまで2~3日かかるという情報を貰ったので、その間は新大陸はお預けだ。


翌日の朝。

家で、2~3日は何をしようかと相談会議。

ちなみにハーメルさんも同行しているが、困っている。

そりゃそうだ。こっちの大陸の事は知らないんだから。

まずはそれの説明からかな。


「実はね、ここはあちらとは違う大陸なのですよ」

「はぁっ?! 違う大陸?! そんなの聞いた事も無いですよ?!」

「いや、あるんですよ。船に乗って来れますよ。途中で海の生物に襲われなければ」

「じゃあ無理じゃないですか!!」

「いやいや、俺達がそっちに行ったのは、船でですよ? 可能でしょ?」

「あのバカみたいな船でしょ?! あんなのが他にある訳ないじゃないですか!!

 はっ! もしかして、こっちの大陸にはあんな船が沢山……」

「残念ですが、あんな船は俺しか持ってませんよ」

「そ、そうですか。しかし信じられません」

「じゃあ、ちょっと外に出てみますか。買い物もしたら良いですよ。

 ハーメルさんからしたら、珍しい物ばかりだと思いますんで」


そう言うと、カンダさんとナグラさんが護衛で付いて行くと言い出した。

カンダさんは護衛だろうけど、ナグラさんは買い物したいだけだと思う。


あっと言う間に会議が中断してしまった。

コタニさんはキジマさんの所に行ってしまったし。

俺はどうしようかなぁ。


そう考えてると、ヒタキさんが手紙を持って来た。

どうやら2日前に来てた手紙だそうだ。

緊急のでは無いので、俺がヒマになるまで出さなかったらしい。


封筒は既に開いていた。

そう言えば、今までも開いてた気がする。

執事が勝手に開けて良いのかと思ったので聞いてみた。


「あの、封筒が開いてるんですけど……」

「ええ。チェック済みでございますよ」

「チェック?」


実は、チェックするのは普通らしい。

主に見せる必要の無い物は捨てたり、危険物が入ってないか調べたりするんだそうな。

その他、緊急性の高い物はすぐに渡す為とか。

カミソリの刃とか入ってたら危険だもんね、って古いわ!


誰からだろうと裏面を見ると、この国の王、ニーベル国王からだった。

王からの手紙って緊急じゃないのか?!

内容は「転移ゲートが明日試運転する。式典に参加して欲しい」というもの。

昨日じゃないか!


「ヒタキさん……これ……」

「福田様はこういうのはお嫌いのようですので、不参加と返信しておきました」

「あ、ありがとうございます」


それで許されるんだ……。

城で働いてたヒタキさんの影響力だろうか?

まぁ、出る気が無いので良いんだけど。


ただ、完成した『転移ゲート』は見たい。

どこの国と繋げたのか知っておきたいしね。


「この転移ゲートだけど、どこに出来たか知ってる?」

「はい。町の横にある山の中腹に出来たそうです」

「あら。結構遠い場所だね」

「そこまでの行く馬車があるそうですよ。往復便を定期的に運行するらしいですね」

「ふ~ん。ちょっと行ってみようかな」

「左様でございますか。では私がお供致しましょう」


皆出払ってるからねぇ。

護衛が必要って事なんだろうな。

コタニさんが残ってるけど、キジマさんと談笑中だろうしお願いしようかな。


「じゃあお願いします」

「では馬車を呼びますか?」

「いや、うちの馬車で行くよ」

「それなら2人なので、馬だけでよろしいのでは?」


あぁ、そうだね。

騎乗も練習したいし。

流鏑馬の時はショスコム任せだったけど、ちゃんと乗れるに越したことは無い。

ヒタキさんなら騎乗も教えてくれるだろう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ