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建てました

何とかソーラーシステムは稼動に成功した。

差込が2口あったので、照明も付けてみた。

入ったら点灯するアレだ。

トイレだけ、異様に立派になってしまったよ。


そうそう、サミットの報酬でコルラド国からは魔法道具を貰ったんだけどさ。

その中に魔法の『デオドライズ』が仕込んである小箱があったんだよね。

効果は周辺の匂い消し。正にトイレ向きだ。

元々は獣やモンスターから隠れる為の魔法らしいけど、上手く考えたよね。

勿論トイレに設置したよ。

今度コルラド国に行く時には、大量に買って帰ろう。


部屋には壁に『門のシール』を設置して完成。

2畳くらいしかない部屋だけど、大した問題じゃないね。


最後に玄関側に立て看板を2枚設置。

片方には判りやすいように『福田の家』と書いておいた。

もう片方には『従魔が守っています。許可無く立ち入り禁止』と。

後はレイに守ってもらうだけ。


今思ったけど、普通に訪問してきた人って玄関まで来るよね?

で、玄関をノックして中の人を呼ぶ。

レイはどうやってるのだろうか? 入ってきた人を問答無用で眠らせてる?

レイを召還して聞いてみたら、以下の事が判った。

1.門以外の方向から入って来た者は、強制的に排除。

2.門の方向から入って来た者は、まっすぐ玄関に向かわない者は排除。

3.玄関で怒鳴ったり武器を忍ばせてる者は排除。

排除(睡眠)の事ばかりだが、レイ自身がちゃんと判別してるようだ。

安心しました。



翌日。

昨日のゴタゴタで忘れてたが、ハーメルさんの再登録も終わったようだし町に行こうか。

家が完成した事を商人ギルドに報告しなきゃいけないし、自衛団にクズからも聞いた事を報告しようと思う。


まずは全員で商人ギルドへ。

何故全員で行くかと言うと、その家にはこういう者が住みますよ~って言っておこうと思ってさ。


「あの~、ちょっと良いですか?」

「おはようございます。何でしょうか?」

「家が完成したので、報告に来ました」

「はぁ? 今何と?」

「だから、林の所に家が完成したので、その報告に」

「ちょ、ちょっと待ってください。もう完成したのですか?!」

「ええ。昨日完成しました」

「本当に?」

「本当に」

「……」

「どうしました?」

「早すぎるでしょ?! どうやったんですか?!」

「え? え~と、魔法で?」

「そんな魔法、聞いた事もありませんよ!」


そりゃそうだろうな。

あっちの大陸にも無いよ。家の方は、トムさんが絶賛配布中のヤツだし。

でも説明出来ないので、そういう事にしといた。


「……今から見に行っても良いですか?」

「へっ? いやまぁ大丈夫ですけど」

「では行きましょう。あっ、出入りの税金はギルドが持ちますので」


受付の女性は護衛を2人伴って出てきた。

そのまま一緒に林へ行く。

完成した家を見て、驚いてた。掘っ立て小屋を想像してたらしい。


「……これを何日で?」

「え~と、3日?」

「……どうやって?」

「……魔法で?」

「そうじゃなくて! どんな魔法かって事を聞いてるんです!」

「判りましたから落ち着いて! ちょっと待ってて下さいよ、取ってきますから」

「取ってくる? 何を?」

「見たら判りますから」


そう言って家の中に入り、トムさんの所へ。

事情を説明して1枚だけ建築魔法紙(コタニさん命名)を貰ってきた。


「はい。これです」

「何です、これ?」

「建築魔法紙と呼ばれてる物ですよ」

「は、はぁ。どれどれ……こ、これは!!」


さすが商人ギルド。見ただけで理解出来るようだ。


「こんな紙1枚で何が判るんです?」


驚いた所はそこかよっ!

見ただけで理解出来るようだなんて、考えた俺がバカみたいじゃん!

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