表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/949

シール

中に入っていたのは、謎の模様の書かれたシールが10枚ほどだった。

……コレ何? 魔よけ?

二人に聞いても知らないと言う。

ゴミなのか? でもこんな隠し金庫みたいな所に入れておくだろうか?


そこで俺は思い出した!

アイテムボックスの中に『鑑定の眼鏡』があるじゃないか!!

確か魔法を使えるようになったら、使えるって話だったよね?


早速取り出してかけてみる。

なるほど、魔法が使えるようになったからか魔力が眼鏡に吸われてる感じがする。

判りやすく言うと、眼鏡の耳が当たる部分から血が流れ出てるような気分。

判りにくいか? 冷たい飲み物を飲んだ時に、腹の中に広がる感覚とでも言おうか。

とにかく、そんな感じ。

長く使ってると頭痛がしてきそうだ。さっさと鑑定しよう。


眼鏡を通してシールを見てみる。

すると左目側のレンズに詳細が表示された。

右目側のレンズが鑑定用のようだ。


~~~~~~~

名前:門のシール

使用方法:シールを張った後に、中央に番号を書く(同じ番号は使用出来ない・再利用不可)

利用方法:空間魔法の「コネクト」で、番号の書いたシールの場所同士を繋げる

~~~~~~~


という物だった。

はい、現在、何の役にも立ちません……。

初級の魔法を覚えたばかりなのに、空間魔法って!

こんなのいつ覚えられるんだろうか?


とりあえずこのシールはアイテムボックスに収納しておく。

で、この隠し金庫の利用方法なんだが……。

基本的にアイテムボックスに入れているので、困る事は無い。

なので本来の使い方であろう、お金を入れておく事にした。


このお金は、全員共通のお金って事にした。

例えば、俺がいない時にお金が必要になる事もあるだろう。

例えば、俺が病気になりアイテムボックスからお金や物が出せない事だって無いとは言えない。

そういう時に知ってる人が出せたら便利だよね?って事だ。

とりあえず100万も入ってれば、なんとでもなるだろう。

タンス貯金みたいなもんだよ。また稼いだら入れておこう。


そうそう、アイテムボックスで思い出したんだけど、買っておいた壁掛け時計があるんだよ。

丁度良いので、馬車に設置しておいた。

皆時計を持ってるからいらないかな~と思ったけど、キジマさんが持ってなかった。

今度どっかで買ってプレゼントしよう。



適当な所で昼休憩を挟んで、17時には宿場町に到着した。

宿場町と言っても町というほどの規模ではない。

木の柵で囲ってある馬車置き場という感じ。宿が1つと、公衆浴場が1つ、調理場が一つ、それだけ。

主人は宿に泊まり従者は見張りも兼ねて馬車で寝るのだろう。

この町に入るのには、馬の頭数+馬車の台数+人数分のお金がかかる。

その代わりに場所が提供してもらえるのと、馬のエサが貰える。

払いたくない者は野宿するか無理矢理進むしかないが、獣の脅威に晒される。

安全を金で買うって事だ。


お金を払って町に入り、安全の為に女性には宿に泊まってもらう事にした。

男は馬車で寝る。と言ってもソファで寝るので問題無い。車中泊のキャンプみたいなもんだ。少し楽しみでもある。

女性たちはしぶしぶ従ってくれた。が、寝る時だけ宿に行くが、それまでは一緒するそうだ。

雇い主が馬車ってのがおかしいってブツブツ言ってた。気にしない気にしない。


晩飯はアイテムボックスに入れてる、牛丼or豚丼orサンドイッチになった。

フライパンやコンロを買って持っていても食材を持ってないんだよ……。

出来立てが食べられるとはいえ、少し悲しい。

食材を買うか、料理を色んな種類買っておきたい。


その後、全員で公衆浴場に行く。

買ってたシャンプーとリンスが役に立った。

やっぱり備えあれば憂いなしだねぇ。石鹸を買い忘れてた……。


カンダさんは長風呂で、俺はカラスの行水。

まあいつもの事なので、先に公衆浴場を出て馬車に戻る。

女性陣は当然まだ戻ってきてない。

なのに、俺の馬車の前に女性が1人立っていた。

誰だろ?と近づいてみると、そこには凄く久々の人が立っていた!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ