表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
855/949

開拓の方法は?

次に行われるのは、両親が健在の組だ。

このレースも養育費が貰えるが、さっきのレースよりは少ない。

皆はそれよりも「このレースに出るくらい育ちましたよ」というお披露目の意味で参加してるそうだ。

そういう事もあって、このレースは掛け金が安い。1口1000円だ。


やはりこの新大陸では運が作用しないせいか、買ったのが当たらない。

まぁ、当たらなくても困らないんだけど。


次にするレースは、孤児院に居る子供達。

これは「はいはい」ではなく、「かけっこ」だ。

これの売り上げは孤児院の運営費になるらしい。

国からの援助もあるけど、こういうのでも運営している。

頼りきりじゃないってのが良いね。


ちなみに畑もあり、自給自足しているそうな。

後は子供が漁業の手伝いをしたりして稼いでくる。

育って出て行った子供が仕送りしたりもしているらしい。


レースだが、年齢別で組まれていた。

最初は7~9歳。次は10~12歳だ。


孤児院の子供だからってバカにするようなのは、1人も居ない。

そりゃそうだ。自分が漁師なら、いつ死ぬか判らない。

母親だって、病気で死ぬかもしれない。

そうなった時、子供が頼るのは孤児院だ。


ついでに言えば、ここの孤児院は学校のような事もしている。

だから、普通の家庭の子供も孤児院の子供と仲が良い。


こんな環境で孤児院をバカにするヤツは居ない。

居たら、村八分にされてるかもね。


まともな孤児院で良かったよ。

子供は暗幕下ろしたり、ピンスポ当てたりしないよな。

それが普通なんだよな~。


レースだが、なかなか白熱してた。

背の高い男の子と一番低い女の子が競り合ってる。

ゴールまでほぼ横並びで入っていった。

新聞によれば、本命と対抗だったようだ。

また外れちゃったよ。

どっちかは飛ぶだろうと思って買わなかったんだよね……。


結果、同着だった。

1着の賞品を分けるらしい。

まぁ、本人達は賞品よりも順位の方が重要らしく、文句のありそうな顔してるけど。


ま、はっきり言って、ギャンブルって言うよりも恵まれない人達の為のお祭りって感じだね。

しかも競技に出てるのが子供ばかりなので、非常に微笑ましい。

良い国って言うか、町だね。

だからこそ、領主の悪さが際立つが。


結局、全ての競技を見てしまった。

貰った賞品は近海で獲れる魚の詰め合わせだった。

これは今晩のおかずだね。


明日からは開拓だ。

しかし、そういう知識は無いんだよね。

せいぜい木を切り倒して、根っこを抜けば良いか?って想像するくらい。

後、開拓出来たとして、建築の問題もある。

まあ、そっちはこの町に住んでる大工さんに注文しても良いけど。

そうなるとやはりお金が必要な訳で。

盗賊の報奨金でどうにかなるかなぁ?


とにかく開拓だ。

任せろって言ってたナグラさんに聞いてみたが、知らないらしい……。


「任せろって言ったじゃん!」

「ゲームでは『伐採』を選択しておけば、2~3日で完了するのよ!」

「そりゃゲームだからだろ。何か細かい描写とか無かったのか?」

「ムービーみたいなのがあったけどさ、スキップで飛ばしてた……」

「ダメじゃん……」


困った。

誰か詳しそうな人は居ないだろうか?

あっ! そうだ! 自給自足で自分で建てたようなコテージに住んでる馬、いや、人を知ってるわ!

あの人に聞いてみよう!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ