漁の結果
結果、その日はクラーケン5匹とマグロのような魚10匹、海蛇(海龍?)を1匹獲って終了。
しかし、この海蛇。体長が15mくらいあるんだよね。
地球で例えるとリュウグウノツカイ? とにかくデカい。
そして、全て脳天を一撃で仕留めている。
そのまますぐにマジックボックスに収納してるので、鮮度もバツグンだ!
商人ギルドに持ち込もうと思ってたけど、やっぱり前と同じ様に町の入り口で売る事に。
「こんにちは」
「おう、兄ちゃんか」
「また買取してください」
「いいぜ。出してみな」
許可を得たので、海蛇を出す。
オッサンはアングリだ。
「おいおい……こりゃシーサーペントじゃねぇか! どうした、これ!」
「えっ、えっと、釣れました」
「マジか?! よく釣り上げたな!」
「えっと、近くまで来たら襲ってきたので、矢で脳天を打ち抜きました」
「は~、やるなぁ。だが、さすがにこれはここでは買い取れない。
漁業組合に持って行ってくれ」
「あっ、そうですか。じゃあこれは?」
そう言って、マグロのような魚を出す。
これも体長が1mくらいあって、デカいんだよね。
「おいおい、ツナマグロもかよ! こいつも無理だな」
「そうですか。じゃあクラーケンだけ出しますね」
「おう、それならOKだ。だが、1匹だけだぞ?」
「そうなんですか?」
「そもそもここは、町に入るのにお金が足りない人の為に買取してるだけだからな。
大量に出されても困るんだよ」
「あっ、そうなんですね。じゃあ、1匹だけ」
結局、また5万で買い取ってもらった。
海蛇はシーサーペントっていうのか。覚えておこう。
で、マグロみたいなのは、ツナマグロか……。
英語と日本語じゃないかよ! どっちもマグロだよ!
お金を払って町に入る時に、おっさんから良い情報を貰った。
漁業組合の場所も聞いたけど、それよりも重要な事だ。
それは……シーサーペントは美味いらしい。
ツナマグロも美味いそうだが、シーサーペントは格別なんだってさ。
色々教えてもらったので、今度獲って分けてあげよう。
そのまま漁業組合へ向かう。
そっちでも驚かれた。
釣りで獲れる獲物じゃないと言われたが、釣りで押し通したよ。
それでも不服そうな顔をしてたので、じゃあ持って帰りますって言ったら止められた。
なかなか市場に出回らない物だから、絶対に買い取りたいらしい。
ツナマグロも買ってもらえた。
1匹だけは自分達用に残したけど、9匹で90万!
ちなみにシーサーペントはセリに出すそうな。
一気に金持ちになったので、商人ギルドに向かう。
そう、ハーメルさんの再登録の為だ。
盗賊の持ち物に登録証みたいなのは無かったんだよね。
多分金にならないから捨てられたんだと思う。
結果、まだ隣町から連絡が来てなかったので、出来ませんでした。
「何度も来てもらってすまないが、明日には来るだろう」
「そうですか。じゃあ、また明日来ます」
「あぁ、ちょっと待ってくれ。そっちの人は福田とか言ってたよな?」
「俺ですか? そうですけど?」
「盗賊を捕まえた人だよな?」
「ええ。そうです」
「自衛団が探してたぞ」
「判りました。行ってみます」
何の用事だろうか?
もう報奨金がもらえるのかな?
ちょっと期待しつつ、自衛団の詰め所に向かう。
皆にはまた食堂で待っていてもらう事に。
すっかり常連さんです。
「こんちは~。呼んでるって聞いたんですけど」
「おお、福田さん。待っていたよ」
「何か用事ですか?」
「あぁ。盗賊の事でちょっと聞きたい事があってね」
あれ? 何か問題があったかな?
俺、捕まらないよね?




