表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
845/949

従魔大活躍?

皆さんこんにちは。福田哲司です。

ただ今、現場では盗賊と出会っております。

たった1人に対して、10人も出てきています。

エルフだけかと思ったら、ドワーフと思える人も居ました。

これがドワーフとの初対面だと思うと悲しくなります。


とのんきに解説してみる。

だってなぁ、手持ちの武器もさ、ナイフや包丁だよ?

ヒドいやつにはるとさ、竹槍だったりするんだぜ?

そりゃ自衛団が来たって出てこないよ。あっちは剣とか持ってるもん。


折角エルフが居るんだから、どっかで弓を構えてるヤツも居るとは思うけど。

盗賊って言うよりも、野盗って言う方が合ってる気がするよ。

こんな相手にトムさん投入する? 絶対こっちが悪者に見えるね。間違いない。


「おう、兄ちゃん。その荷物を置いていきな。命までは取らねぇよ」

「はぁ……。セリフまでショボいのか……」


一応ネットでICレコーダーを買っておいて良かったよ。

こんな連中をボコボコにして捕まえても、俺が犯罪者になるわ。

過剰防衛って言われるならまだしも、俺が無実の人をボコボコにしたって言われそう。

面倒なので、さっさと終わらせようか。


「え~、貴方達の喋ってる事は全て、え~と、そう、魔法道具によって保存されています。

 これは後に証拠として使うので、ご了承くださいね~。降参するなら今の内ですよ」

「何言ってんだ、おまえ。そんな物ある訳ないだろ。

 それにお前が生きて帰らなければ関係ねぇだろ」

「はいはい。貴方の常識はどうでも良いです。

 それに今の発言は殺すという意味ですね? そして貴方達は盗賊ですね?」

「あぁ、盗賊だよ。その魔法道具とやらも頂いてやるよ」

「はい。判りました。では交渉決裂って事で。

 じゃあ、皆、殺さないようにね。あっ、後、どこかから弓で狙ってるかもしれないから、それもお願いね」


そう言い終わると、リュックからはリーとチェンが飛び出した。

腕時計からはガーが。俺のフードからはチョロが弓兵を捕まえに行った。

ケロは俺の横でケルベロスに変身(?)してる。


俺がヒヨのアゴの下を撫ぜてる内に、戦闘というか蹂躙は終了してた。

1分もかからなかったんじゃないかな?

逃げ出したのを捕まえに行ってた感じだったし。

お陰で皆不満そうだ。


「ご主人様だけでも問題なかったんじゃないかにゃ~」

「そうかもしれないけどさ。一応従魔使いってキャラで行こうと思ってるからさ」

「キャラ……。今更無理だと思うけどにゃ」

「大丈夫! ここでは俺の事知られてないから! いける!」

「そうかにゃあ……?」


ヒヨとのんきに会話してる間に、全員が1箇所に集められてた。

ん? 12人居るな。やっぱり弓兵が居たのか。


「増えた2人はどこから?」

「1人は木の上で弓を引いてましたぜ。もう1人は離れた所からこちらの様子を伺ってやした」

「へ~」


多分、こいつら下っ端なんだ。

で、見張りが付いていたんだろうな。

失敗したらトカゲの尻尾切りする為、成功した場合はネコババするのを監視する為。


さて、全員に尋問して、アジトを襲う……いや、捕まえに行くかね。

溜め込んでたら良いなぁ。


「さて、引き続き、喋る事は保存されてるからな。

 盗賊のお前達の上が居るんだろ? どこに居る?」

「保存してると知ってて言う訳無いだろ!」

「そうか~、そうだよなぁ。

 じゃあ、どうしようか、そうだ、こうしようか。

 ガー、そしてケロ。全員運ぶのは面倒だから減らすか。一人づつ食べて行っても良いぞ」

「お前! 脅迫かよ! 保存されてるのに良いのか?!」

「あぁ、俺の喋った部分は消すから大丈夫!」

「汚ねぇぞ!」

「はっはっは。何を言ってるのやら。

 さ、喋らないなら1人づつ減っていくぞ~。

 誰から減らそうか? やっぱり弓兵か? それとも見張ってたヤツ?

 小便はすませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ震えて命乞いをする準備はOK?」

「お前はどこの吸血鬼だよ! 外だから部屋の隅なんかねぇよ! あっ、すみません、喋ります」


ケロが2つの口を大きく開けただけで、簡単に陥落した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ