表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
839/949

上陸!

はい! と言う訳で、やって来ました異世界!

いや、新大陸なんだけどさ、元々は異世界じゃん?

未知の領域なのですよ!

テンションアゲアゲなのです。

チョベリグです。


と、まあ調子に乗ったが、現実とは非道なり。

船の転移でやってきたのに、着いた場所はただの荒野でした。


普通さぁ! こういう時って町じゃないの?

100歩譲ってさ、村でしょ!

何で誰も居ない所なんだよ!


「明らかに知らない技術で作られた船、これで人の前に行けと言われるのですか?

 間違い無く騒ぎになりますよ? そういうのお嫌いでしょう?」

「ぐっ! ……そう言われればそうだけどさぁ」

「御心配無く。ここから1時間も歩けば町に出ますので」

「思ったより、近かった!」

「認識阻害を使いながらここまで来たので」

「じゃあそれで町に行けば良かったじゃん!」

「船から下りた途端に発見されますよ?

 突然現れた人。噂になると思いますけど」


くそぅ。このアンドロイド、正論ばっかりだ。

ロマンってものを判ってないな。


まぁ到着してるんだし、諦めて行きますか。


「馬車は?」

「先ほども言いましたように、知らない技術で作られた馬車。知らない馬のような生き物。

 絶対に噂になります。歩いてください」

「……判ったよ!」


という事で、歩いて町に向かう事になった。


それでも下調べはしてくれてたらしく、町の情報を纏めた物を貰った。

それを読みながらのんびり進む。


A4の用紙3枚に書いてあるんだが、略すとこんな感じ。



##########


町の名前:オルト

気候:夜は10度、日中は30度。

住んでいる種族:エルフ

主な産業:漁業

備考:町に入るのに税金が必要。一人2000円程度。


##########



オルトという町らしい。

温暖の差が激しいな。確かに今は9時だけど、徐々に暑くなってきてるし。


エルフが住んでいるのか~。

文章で見ると、ちょっとドキドキするよね!

実際は狩猟が得意な人ってだけらしいけど……。

しかし、狩猟って漁業も含むのかな?


一番の問題は、入町税がある事。

2000円なんてすぐに払えるんだけどさ、この大陸で使われてる貨幣を持ってないんだよね。

どうしたものだろうか?

紙に記載されている情報だと、大丈夫だという事だが……不安だ。


1時間程歩くと、町が見えてきた。

石壁などは無く、木の板で壁がしてある。

人相手を想定しているのではなく、獣対策なんだろうな。

入り口を見つけたので、そこに向かうと早速門番の人に止められた。

うん、普通のおっさんだ。今までの大陸の人と変わりが無いわ……。

唯一の違いは、耳ではなく髪。茶色っぽいんだよね。

偏見だけどさ、何かおっさんが頑張ってオシャレしてるように見える。

このおっさんだけじゃないんだよね。周囲に居る人も皆茶色の髪。

この人達から見れば、俺達が髪を染めてるように見えるんだろうなぁ。


紙には素直に話せと書いてあった。

金を持ってないって素直に言うか。


「オルトの町へようこそ。

 入るには1人2000円払ってもらうが、よろしいか?」

「すみません。今、お金を持ってないんですよ……」

「そうなのか? 盗賊にでもあったか?

 何かお金に換えられる物を持っていれば、ここで換金する事も出来るぞ?」


なるほど、これか。

手持ちの物を出して換金すれば良いんだな。

ラノベでよくある、価値のある物を知らずに出して驚かれるパターンだろ。

知ってる知ってる。

それで大金を手にするんだよな。

あっ、その前にマジックボックスで驚かれるんだったっけ?

それで町中で噂になって……って噂になってどうするよ!

折角こっそりと来たのに!


って事で、マジックボックスに入れていた魚を出して換金しました。

5万円になったので、残金は42000円です。

ちなみに、船が道中で倒した5mもあるクラーケン(イカ)も出したけど、驚かれなかった。

普通に取れるらしい。買い取り価格は1万円でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ