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恐怖の発表

さて、景品を当てる人なんだが、勿論望んでる人が良い。

だが、ギャンブルで借金を背負っているような人はダメだ。

やはりラノベでよくある、親が病気で借金したとかが望ましい。


そういう話の主人公は、街中でそういう子と出会う(スリとかで)んだが、俺の場合護衛が居るので狙われないのだ。

子供でも護衛の居る人間を狙おうとは思わないからね。

ついでに言えば、1人で歩いてる時は『変なのに絡まれませんように』と願ってるので、スリに遭う事も無い。


1人1人を鑑定すれば判るかなと思ったけど、それは無理な話だった。

だって、鑑定すると、こういうのが出る。


~~~~~~~~~~

名前:ボヤキー

性別:男

年齢:42

レベル:16

~~~~~~~~~~


名前・性別・年齢・レベル、この4項目が出るだけなのだ。

モンスターを鑑定した時のように、備考が出ると思ってたのだけどなぁ。


だが、ここで俺は閃いたのだよ。

そう、運を使えば良いのだと!

例えば「髪神温泉」ペア旅行券の抽選時に『温泉で髪が生えそうな人に当たりますように!』と願えば良い。

多分、これならそういう人に当たりが行くだろう。

死滅してる人には諦めてもらおう。


現金の場合、『親の事で苦労してる子供に当たりますように』と願えば良いはずだ。

ただ、親がクズで、その金をギャンブルに使うって事もあるかもしれない。

なので渡す時に、家まで付いていって、そこら辺は調べたいと考えてる。


イヤリングやカタログなんかは、そのまま抽選で良いでしょ。

まぁ、ダメ人間は排除するけどね。


後は帝王賞。

100人に当たるって事だけど。

前回は重複当たり有りだったけど、今回は運を使って無しにしようと考えてる。


こんな感じかな。


会場ではギルドマスターが盛り上げている。

そして、俺にとっては聞き捨てなら無い事を言い出した。


「今回は、なんと! ペア旅行券で泊まる事の出来る宿屋の主人がいらしています!」


こ、この場に、来てる、だと……?!

それを聞いたカンダさんは護衛対象の俺を置いて逃げ出した。

汚いぞ! 俺も逃げたいのに!!

すかさず運を使って『逃げられないように』と願う。

結果、会場の護衛の人に出会い、どこに行くんですか?と聞かれて戻ってきた。


「カンダさん、1人だけ逃げるのは卑怯じゃないですか?」

「いや、あの主人はダメです。一緒に逃げましょう!」

「逃げられないから言ってるんだろ! 逃げても良いなら『コネクト』使ってでも逃げるわ!」


くそっ、何でこんな事になった?!

あっ、判った。俺のせいだ……。


それは今朝の事だ。

狙った人が当たるように、会場では運を使うだろう。

現在120に戻っているけど、消費するのは判ってるので先に不幸になっておいた方が良いんじゃないか?

なんて考えて『軽い不幸が来ますように』と願ったんだった。


しかし、これの何処が軽い不幸なのだ?!

いや、他人からしたら軽い不幸かもしれない。

会いたくない人に出会った、くらいの感覚。

そんなレベルじゃない、不幸なんだけどな。


運を確認してみたら、そう考えたのが響いているのか、運が130になっていた……。

10上がる程の不幸なのか……。

くっ、しょうがない。多分1時間程だ。

頑張って耐えるとしよう。

それに舞台の上なんだから、変な事をされる様にはならないと信じよう……。

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