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魔法を熟考する

今思ったが、最初に世界を選ぶ時に『火薬の無い世界』って選択したじゃん。

それってさ、ラノベでよくあるパターンだから選んだんだけど。

よく考えたら魔法の方が何倍もヤバいよね!


持ち運びの必要が無いし、玉の制限も無い。武器を作る必要も無い。

魔力(MP)が玉の制限って思えるけど、実際は寝たりすれば回復出来るので消耗品とは違う。

日本人だから銃には畏怖するけど、魔法には憧れるんだよなぁ。

核兵器の様に、後々問題にもならないし。


あぁ、物理攻撃だから魔法のように防げないって話もあったなぁ。

でもそれって、例えば岩を魔法で爆発させたらどうなの?

飛んでくる石は物理になるんじゃない? 爆風もあるし。


何でこんな話をするかと言うと、ホウズキさん作成の『レールガン』と『ボム』がヤバかったからです。


まず『レールガン』。消費MPは40。

杖の溝にはまる大きさなら何でも射出可能。

規格が直径10cmまでとなっているので、はっきり言ってそれはもう小石ではない。

それが水平に500mは飛んでいった。

弱点は、溝に乗せるだけなので下向きに撃てないくらい。

溝もミスリルで作ってあるので、簡単に磨耗する事も無いらしいです。


そして『ボム』。消費MPは60。

こちらはある程度の制限があった。

まず必要なのは魔法石。無属性の物だが、小さくてもOKだ。

と言うか、それの大きさで威力が変わる。

その魔法石を設置し魔法を使うと、魔法石を中心に水素爆発が起きる。

爆発させるには視認が必要だけど、視界に入るならどれだけ離れててもOKだった。

1cmの大きさで半径1mの範囲で爆発する。

1cm大きくなると1m増えるようだ。

同時起動も可能だが、魔法石の数分だけ魔力が減る。


で、最初の話に戻るんだけど、ほらこれって魔法なの?物理なの?って考えるよね?

起因は魔法だけど、対象にダメージを与えるのって物理だと思うんだよ。

ファイヤーアローなんかは魔法っぽいけど、炎っていう物理って言われたらそんな気もするし。


ちなみに魔法で、魔法を封じる『シーリング』ってのがある。

聞いたら、あれは魔力を使って物理作用が起きないようにするものだそうだ。

だから空間魔法は使用出来るらしい。

それと、魔法を防ぐ『マジックシールド』ってのもある。

これは障壁を展開して、それに触れた魔法と同じだけ魔力を使って打ち消すらしい。

なので起動に魔力を使い、更に使われた魔法分の魔力も消費するというMP喰いな魔法。


結局の所、魔法も物理法則には逆らえないのだ。

ただし、それは俺が世界を選ぶ時に『科学』『化学』を選んだからだと思う。

イメージするだけで恐ろしい魔法が作れる、なんてぶっ飛んだ世界もあるんじゃないだろうか?


そういう話を実験してる最中にナグラさんと話してた。

するとナグラさんは恐ろしい話をし出したのだ。


「そう言えば、運が高いだけのチートな話もあったわね」

「マジで?! そそそそそれは、どんな話?!」

「何で動揺してるのよ?」


だって、重要じゃん!

内容によっては俺の運の運用方法にも幅が出るかもしれないし!


「ほら、ゲームとかで運って変動しないタイプのあるでしょ?

 あれが∞とか999999とかMAXとかになるって話なの」

「それは使うと減るのかな?」

「? 使う? いや、常時発動だったと思うけど?」

「そ、そうなのか……。で?」

「最初にそれを使って最強武具や仲間や拠点を手に入れるのよ。

 でもそれだけ運が高いのに、仲間が攫われるとか強敵に出会うとかしてたわね。

 不運じゃないの!って思って読むのを止めたわ」

「あっそう……」

「何でガッカリしてるのよ……」


参考にならなかったか。

今まで通り、頑張って行こう。


「ところでホウズキさん。

 なんでレールガンは何でも撃てるようにしたんですか?」

「それは『ボム』を一緒に開発したからじゃよ」

「『ボム』を? あっ! 判った! 魔法石を撃つつもりですね?!」

「正解じゃ! 1人がレールガンで魔法石を打ち出し、もう1人がそれをボムで爆発!

 理想的な使い方じゃろ?」

「だからここには俺とナグラさんだけを誘ったんですね?!」

「その通り! ワシ1人では実践出来なかったのでな。

 ささ、やってみてくれ!」


相変わらずマッドサイエンティストでした。

この場合はマッドマジシャンか?


結果は、シャレにならないものだったとだけ言っておこう。

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