忘れている事ばかりです
今日は早めの投稿です。
翌日。
とうとうやってきました、キャンプの日!
今日は朝から出発です。
はい。忘れてる事が1つありましたよ。
学校への報告です。
昨日の授業後にコタニさんに言われて気づきましたよ。
そうだよ、午前中は違う授業があるじゃないか!
慌てて学園長に話を持って行ったら、あっさりOKをもらいました。
危機一髪だったわ。
学園長は全員の親にも連絡してくれた。
すみません、助かります。
だってしょうがないじゃないか。
教師なんてやった事無いんだもん!
まぁ、その話は置いといて。学校の前に集合してる皆を馬車へ誘導。
馬車は国からの借り物。御者は騎士の人達。
この騎士の人達には、王様が大森林の事を話したそうな。
だから問題ありません。
騎士が御者してるので、道中の危険も無し。
ちなみにそれ以外にも道中の護衛として、馬で騎士が付いてきている。
その数10人。王様、奮発したな。
休憩を挟みつつ、2時間でキャンプ予定地に到着。
馬車は帰って、明日また迎えに来てくれるそうな。
護衛の騎士達は、そのまま残るらしい。
では早速実習に入りましょうか。
生徒をチーム毎に整列させて座ってもらい、お話だ。
「はい。現地に到着しました。これからキャンプが始まります。
1チームに1人、指導者が付きます。判らない事はその人に聞くように。
と言っても他の指導者に聞いてもらっても構いません。
ただ、騎士の人達は周囲を守っているので、話しかけて邪魔をしないように。いいですか?」
「「「「「はーい」」」」」
よしよし。素直だね。
まぁ、全員ワクワクが止まりませんって顔してるからな。
一応、釘を刺しておかないといけない。
「指導者の言う事を聞かなかったり、自由行動するような者はその場で帰らせるので。
勿論単位をあげないので、落第になりますよ。判りましたね?」
「「「「「はい!」」」」」
後は新しい指導者の紹介だね。
「では、皆さんを指導してくれる人を紹介します。
まずは俺のアンド、いや、え~と、部下、の3人です。
左から、エーク・オリ・ティガです」
「「「「「よろしくお願いします」」」」」
「次に本物の冒険者の方々です。赤色の冒険者だぞ!
左から、キフミ先生・ニーナ先生・ヌーボ先生・ネコ先生です」
「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
キフミさんのパーティーの人の名前は本名じゃない。
通称と言うか、あだ名みたいなものだそうな。
ニーナさんは、女性。
いつもニコニコしてる、細目の人。
まぁ、俺の依頼を受けて書類仕事してた時は笑ってなかったけどね……。
魔法が得意なんだって。
ヌーボさんは、男性。
デカい。その容姿からついたらしい。
ヌボーとしてるからだって。
ガタイが良く、見た目通りタンク役だそうだ。
ネコさんも、男性。
名前の通り、ネコ好きらしい。
冒険中でもネコを発見するとそっちに行ってしまうそうな。
ヒヨは見せないようにしなくちゃ。
得意は斥候と弓。うちにはいないタイプだ。
指導係は、各チームの後ろに立ってもらう。
カンダさん達もね。
俺は一番最後のチームが担当。ハズキ君の居るチームだ。
「では、まずはテントを設営してもらいます。
場所はどこでも良いけど、あまり離れないように。
張る場所もちゃんと考えましょうね。
あっ、そうそう、トイレは各先生にいう事。ちゃんと用意してあるので」
はい。トイレ問題も後から言われましたよ。
こればっかりはどうしたら良いか判らなかったので、苦肉の策です。
トイレ用にテントを1つ張り、その中に『転移板』を設置しました。
入るとすぐに俺の家に移動します。
そこで待機してるメイドさんに案内してもらう仕組みです。
だってさ、穴掘って板並べてボットンは俺達もイヤだもん。
ちなみに、このシステムを使って風呂にも入ってもらいます。
採取とかして汗かいたり汚れたりしたまま、寝るのはイヤだよね。
キフミさんには呆れられたけど。




