子供達のレベル
授業2日目。
今日から冒険者について学んでもらう。
いきなりだが、運動する格好で校庭に集合してもらった。
今日からいきなり実践の予定なので。
まずはパーティー作成からだ。
生徒を魔法か戦闘かのどちらかに分ける。
自分でこっちだなと思う方に移動してもらった。
このクラスは40人居たので、丁度20人づつになれば良いな~と思ったんだけど……。
「何で、魔法30人・戦闘7人・両立3人、って分かれるかな……」
「ノートルダムだからじゃないっスか?」
コタニさんの正論が心に刺さるぜ。
反発してるって言うから同数くらいだと思ってたわ。
「まぁいいや。じゃあ4人1組でパーティーを組んでもらう。
え~と、決まり事は1つだけ。
どのパーティーも必ず戦闘職を入れる事。両立も戦闘と考えてくれ」
そう言ったら、案の定だが反対が起きた。
いや、魔法ばかりで構成しても良いけどさ。
絶対に後で困るぞ?
「はいはい。判った判った。
じゃあ最初は好きに組んでくれ。4人1組ってのは絶対だからなー」
そう言うと、魔法だけの組が6組、戦闘だけの組が1組出来た。
余ったのは魔法が2人、戦闘が3人、両立が3人だ。
折角なので、魔法1戦闘2両立1で1組、魔法1戦闘1両立2で1組作った。
選んだのは俺。どの組も男女2人づつにした。
判りづらいので、魔法ばかりの組をM1~6、戦闘だけの組をS、混合をK1~2と命名。
ちなみにハズキ君は両立派なので、K2に入っている。
「はい。じゃあ分かれたな。
今日からはこのパーティーで授業をしてもらうんだけど、今日だけはメンバー交代を認めるからな。
明日の授業開始までにメンバーを確定させておけよ~」
「変更なんかしませんよ」
「はっはっは。それはどうかな~?」
1人の生徒からはそんなコメントが帰ってきたが、今日の終わりには気が変わると思うけどね。
変わらないようじゃ、こいつら留年ですよ?
だって危ないもん。
「じゃあ授業を始める。
まず聞いておきたいんだが、魔法を使える者はどこまで使えるのかな?」
「はい!」
「じゃあ君。どうぞ」
「初級魔法2巻までなら使えます!」
M1のチームから手が挙がった。
あ~、何かこのチームは優秀そうなのが集まってるって感じだ。
多分だけど、混合に行った2人がイマイチなのかな?
ナグラさんの好きそうなタイプじゃない? 魔改造しそうだ。
しかし、初級魔法2巻までか。
って事は攻撃はファイヤーアローとフリーズアローだけか。
後は生活魔法のライト・ウォーター・ファイア・フリーズが使えるくらい。
全員がそうなのかと思ったけど、やはり混合に入った子は初級1巻までだった。
ライト・ウォーター・ファイア・ファイヤーアローだけか。
ちなみに両立派も同じだ。
戦闘職も一応魔法は使えるらしいが、魔力が少ない。
だから攻撃魔法を覚えずに生活魔法を覚えてるそうな。
まぁ、普通に生活するなら、ライト・ウォーター・ファイアが使えれば十分だよね。
「では次に。皆のレベルを聞いておこうかな」
「はい!」
「じゃあ君」
「僕はレベル20です!」
中学生くらいの戦闘職の子が教えてくれた。
どうやらこの子が一番高いらしい。
戦闘職の子達は少しはレベルをあげているそうな。15~20なんだってさ。
逆に魔法職の子達は10~13くらい。両立派も同じ。
確かナミちゃんが5だったかな?
通常の大人が10くらい。
う~ん、子供にしては高いけど、でもそれだけって感じだなぁ。
「はい。判りました~。
じゃあこれから、従魔と模擬戦をしてもらいまーす。
M1からね。はい、準備して」
「「「「えっ?!」」」」
驚いてる子供達の前で、俺の従魔達を召還した。




