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神サミット終了

サミット(と言うより神様への質問タイムだが)は異常に長くなってしまった。

このままでは昼を過ぎても終わらない感じ。

なので、各国が5つだけ質問を書いてきてもらう事にした。

それを夕方に回答してもらう。

現状では質問の回答にまた質問するという、スパイラルに入っているので終わらないのだ。


6カ国なので30個の質問になるが、中には同じ質問もあるだろうから20個くらいになるんじゃないかな?

もしかしたら5つも質問が無い国もあるかもしれないし。


本当なら昼以降も続いても良いのだが、他の神様が気になるので。

よけいな事をしてないか、凄く心配です。


俺抜きでサミットは続けても良いんだが。

そう言ったら全員から反対されたんだよね。

直接やりとりするようにはなったけど、まだ距離感が掴めてないらしい。

つまり変な質問をして機嫌を損ねたら、俺に取り直して欲しいという事だ。


俺だってイマイチ判ってないのにさ。

俺の場合、どうせ神様だし、と諦めているだけだ。

それに日本では神様絡みのマンガや小説が多かった。

だから耐性があるんだと思う。

若い日本人なら、多分神様にあってもそれなりに話せると思うんだよね。


逆にこの世界では神様ってダヒュテムだけと思われていた。

しかもダメな神なので、聖王国以外では信仰されていなかった。

そんな世界に神様がくれば混乱するって事。

まぁ、だからって俺を頼らなくても良いと思うんだが。


とにかく、サミットは終了である。

昼食にしてから合流だ。



って思ってたのに、誰も帰ってこない……。

何か問題でもあったのなら連絡が来るはずだが、それも無い。

不思議に思ってると念話が飛んできた。


「御主人様」

「あれ? お前はヌルか?」

「そうです。私くらいの優秀なコンピューターですと、念話なんか朝飯前です」

「コンピューターだから、朝飯食わないだろ」

「……そういうつまらない事を言って落ち目になった芸人は多いですよ」

「誰が芸人だ! で、何の用だ?」

「誰も帰ってこない事に困っていたご様子」

「お前、また思考を読んだな! これだけ離れてても可能なのかよ?!」

「島に居る限りは可能です。家の中なんか、離れてないも同然。

 ちなみにアンドロイドの近くに居れば、世界の何処でも可能です」

「俺のプライバシーは……」

「心配なさらず。エロい事を考えてる時は、記録に残しませんので」

「記録してるのかよ!」


何なの、このコンピューター。

嫌がらせとしか思えない。


「嫌がらせではございませんよ?

 これも全て御主人様の為でございます。

 いかなるご命令にもすばやく対応する為に必要な措置です。

 女性を買われる場合でも、趣味嗜好を知っておけばオススメの場所をすぐにお教え出来ますでしょ?」

「例えがおかしいだろ! それにエロい事は記録に残さないんじゃなかったのかよ!」

「おっと、そうでした。これは失礼致しました」


絶対嫌がらせだわ。

そんな事よりも、早く事情を教えて欲しい。


「そうでした。誰も居ない事でしたね。

 皆様、ビーチにおられます。

 海の家でランチになされたので、こちらに戻りませんでした」

「そういう事か。でも、誰が許可したんだ?」

「同行されていたナグラ様が、

 『ビーチでの昼食は海の家よ! ありきたりのラーメン、具の少ない焼きそば、定番を食べるのよ!』

 と言われまして。他の同行者の方も同意されましたので、許可致しました」


ナグラさんの仕業だったか。

確かに海に行ったんなら、昼飯は海の家だよね。

日本での話だけど。


何故か美味しいんだよな。

泳いで疲れてるからか、雰囲気でなのか、不思議だけど。


「そういう事ならいいや。

 じゃあ、昼食後に海に行けば良いかな?」

「そうですね。誰も移動しようと言わないので、夕方までそちらに居ると思います」

「了解した」


じゃあ昼からは海だな。

神様もだけど、護衛の人達も何が気に入ったのだろうか?

アイ姫とかもダンジョン行くって言ってないみたいだし。

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