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海洋生物

そして話は渡航というか貿易の方向に。

海の危険性とかの事になった。

こういう時は、ニーベルとノートルダムは黙っている。

海が無いしね。


「海の危険性ですか。

 今までと同じ生物はそのまま居ます。

 それと、クリューに居た海の生物もそのまま来ていますね。

 クリューの海には巨大生物が多いので、危険性は高いでしょうね。

 少なくとも現行の船では無理でしょう」

「巨大生物ですか。例えばどんなのが居るのでしょうか?」

「イカ・クラゲ・サメ・タコ・貝類、主な物はこれくらいでしょうか?」


うわ、触手系が多いな。

絡められたら、船なんか簡単に沈みそうだ。


生物って何でも大きい方が強い。

ただ、地上では自重が関係するので淘汰されてしまう。

唯一違うのはドラゴンくらいだろうか?

でもタロー以外知らないから、やはりファンタジー生物とはいえ淘汰されるのだろう。


その点、海は強い。

何せ水の中だ。自重は気にしなくても良い。

食料も魚でOKなら、いくらでも食べられる。

結果、海の生物は巨大化しても問題が無い。

なので、他の生物に負ける事無く強者で居られる。

海では、強者=強い、という図式が成り立つのだ。


逆に言えば、海での弱肉強食を生き延びるには巨大化するのが最適だ。

なので色んな生物が巨大化してるんだろう。


そんな事を考えてたら、珍しくノートルダムが話に参加してきた。

あっ、魔法の話か。納得。


「それらの生物に、現行の魔法は通用するのでしょうか?!」

「そうですねぇ。探知系の魔法は役に立つでしょう。水の中も探知出来るならという条件がありますが。

 攻撃魔法ですが、アロー系ばかりですよね? それでは大ダメージは難しいでしょう」

「そうですか! ありがとうございます!」


効かないと言われたのに嬉しそうだな?

あぁ、新しい魔法を開発する気なんだな?

だから楽しそうなんだ。

今はコルラド国と攻撃魔法を充填出来る魔法道具について話してるし。


他国はと言うと、海を諦めて空はどうだって考えになってるみたい。

旅客機みたいなのがあれば良いけど。

空を飛ぶ魔法も無いからなぁ。


空を飛ぶといえば、俺が持ってる空気を固めて足場にする靴くらいな物じゃないか?

でも、それを使って歩いて渡るなんて危険すぎる。

距離も判らないし、途中で休憩する時は海に降りるしかないでしょ。

降りてる所を狙われるだろ。


「空は鳥が居ますよ」

「鳥ですか?」

「ええ。鷹を大きくしたようなのが居ます。

 例えば風船のようなので飛んでたら、割りに来ますよ」


うわっ、バルーン○ァイトみたいな事になるのか。

って事は、落下した先で魚に食べられるな……。


戦闘機のようにすばやく動けないなら、まだ船の方が安全だろうね。

落下するって事は、それだけで死ぬから。


「では、現状態では、渡る事は不可能なのですね……」

「そうですね。何年か先になれば、渡る方法も確立されるでしょうけど。

 あぁ、福田君の船……」

「そそそそそそそそ、そういえば仏様!!

 新しい大陸に居る人種は、航海する技術はあるのですか?!」

「なるほど。向こうがこちらに渡ってくる可能性ですか。

 確かにこちらよりは造船技術が上ですね。

 巨大生物を倒す事もしています。その可能性は低いですけどありますね」

「何で低いんですか?」

「あちらには今回の件を伝えて無いからですよ。

 北に進めば大陸があると思ってないのです。大陸がある事を知らないのに、航海に出ようとは思わないでしょう?」


確かに。

何らかの確信が無ければ、危険な航海に出ようとは思わないだろう。

しかし、その技術は欲しいな。

やはりこっそり行くのが正解か。

で、人がこっそり行こうと考えてるんだから、バラそうとしないでくれよ!

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