表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
774/949

世界の説明

当然だが、俺以外誰も理解出来ないようだ。

なので俺が聞く事になる。


「何でそんな事になったんですか?」

「その世界は魔力不足になってね。こっちの世界は魔力が多いから統合しちゃえって事になったんです」

「何で球体に? 平面同士を繋げる方が簡単な気がしますけど」

「簡単に言えば重力の問題です」

「重力ですか?」

「そう。この大陸の下に重力を作る装置があるんですが、当然ながら離れる程効果が薄くなるんです。

 繋げた場合、重力が届かない可能性が高いんですよ。

 それを解決するには、装置を中心に球体にするのが一番でしょう?」


確かにそれなら均等に重力が働く。

そういう事ですか。納得です。


「かなりの改造なので、統合時には地震が起きると思います。

 各国の王様は自国民に注意するように指示してください」

「それはいつごろになりますか?」

「そうですね。帰ってから行いますので、2日後くらいでしょうか?」

「……2日後ですね。了解しました」


王様達は誰も動かないので、俺がメモを取る。

聞き逃してる可能性もあるので、後で清書して配るかな。


しかし、俺以外聞いてない可能性もあるのに、どんどん話を進めるね。

やっぱり仏様も神様だって事か。


「それにしても、そんなタイミングで旅行してて良いんですか?」

「そんなタイミングだからですよ」

「どういう事です?」

「ある意味世界創造ですよ? あの迷惑な神達が何もしないと思いますか?」

「……いえ。よけいな事をしそうです」

「その通りです。だから隔離したんですよ。

 私とルシファーは勝手に戻らないように監視として来ています」


そうだったのか!

助かります。良い世界を造ってください。


「それでですね。統合後は、この世界には3つの大陸が出来る事になります。

 1つは皆様の居る大陸。そして他の世界の大陸。もう1つは魔力を作る森がある大陸です」

「あれ? 森は吸収する役割じゃなかったんですか?」

「この森は逆です。作り出します。

 さすがに現状では困る事になりますので」

「どういう事です?」

「この世界の魔力が100だとしましょう。

 これで世界が回っていると思ってください。

 ちなみに以前は1000あったので、大森林で吸収しましたが。

 統合する世界が10しか無いとしましょう。

 統合した場合、110÷2=55になりますよね?

 55ではこちらの大陸に支障が出ます。それを補う為に森だけの大陸を造るのです」


非常に判りやすい説明、ありがとうございます。

あれだね、貧乏な国を統合するようなものだ。

国家の財政が傾くよね。


「それでですね、このままでは皆様にメリットがありません。

 なので、メリットを差し上げます」

「具体的には何を?」

「大森林への立ち入りを許可します」

「あまりメリットじゃないような気もしますけど?」

「今までは入る事自体ダメだったのですよ?

 それが入る事が出来る様になる。伐採は今まで通りNGですが、採取や狩りはOKです。

 珍しい植物や獣を手に入れる事が出来るようになります。

 冒険者は新しい職が、商人には新たな商品が。ほら、経済が活性化するでしょう?」


そう言われれば、そうかもしれない。

俺には判らない世界の話だね。

これこそ、王様達の専門じゃないか。

誰も声を発さないけどさ。


「まぁ、本音を言えば、大森林に魔力を吸収させる必要が無くなっただけですけどね。

 だから立ち入られても支障は無いのです。

 無くしても良いのですが、その場合は今度は酸素不足になりますから」


ああ、森が無くなれば、温暖化するって事ね。

さらっと怖い事言わないでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ