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神とサミット

俺だけ部屋を出て、各国の人間にもう一度食堂に戻るようにお願いする。

食堂に全員が戻ったので、皆に説明をする。


「予定変更になりました。

 神様もサミットに参加するそうですので、昼まではサミット継続です」

「もう終わったのだが……」

「神様の意向に反対される気ですか? ならご自身で神様に直接言ってくださいね」

「い、いや、再開しようか。うん、それが良い」

「それで参加されない方は、昼まで観光に行ってください。

 その観光ですが、神様の大半が一緒に行きます。仲良くしてくださいね」

「ふ、福田さん! 神と一緒に観光するのですか?!

 福田さんは一緒に来るのですか?!」

「モリタ君、残念ながら俺はサミットの方に参加です」


そう言ったら観光組は絶望したような顔になった。

会った事の無い人達だからな。

何かあったらかなーり問題になりそうだし。


「心配しないで。そこには俺の執事に同行してもらいます。

 執事は俺と同等の権限を持たせてるので、困ったらすぐに相談してください。

 それに神と言っても、ここでは人間と同じになってるので、何も出来ませんから安心してください」

「そう言われても、安心出来ませんよ……」

「じゃあサミットに参加したら?」

「そうします……」

「福田殿!」

「……なんですか、アイ姫」

「姫はやめてくれと言ったではないか。それよりもダンジョンは?!」

「ダンジョンは昼からです。異論は認めませんよ」

「くっ……仕方が無い。だが、昼からは行くからな!」

「はいはい。判りましたよ」


これによって、サミットメンバーに変化が出た。

ホウズキさんとモリタ君も参加するし、セキハイムのシマ宰相も参加。

ニーベル国のヌマタ卿とネモト卿も参加する事になった。

まぁ、その前に朝食だけど。


サミットは前回と同じ部屋で行う。

参加しない人には、ティガの案内でリビングに向かってもらった。

あちらにはエークとオリに同行してもらう事にしたし、俺の仲間も居る。

まぁ、どうにかなるだろ。

ティガには3人の神様を連れてきてもらう。


部屋で待っていると、ノックの音がした。

許可を出すと、ティガが扉を開けて神様を通した。

ティガにはそのまま扉の外で警護していてもらう。


3人の神様を見た事で、部屋にいる全員に緊張が走った。

当然俺も緊張している。

なにやら面倒が起きそうだからだ。


神様も席に着いたところで、全員に自己紹介をしてもらった。

すぐには覚えられないだろうと思ったので、紙を三角に折って簡易的なネームプレートを作った。


ネームプレートが完成すると、仏様の手が挙がった。

どうやら神様チームは仏様が主導するようだ。


「どうぞ、仏様」

「ありがとう。

 各国の王が揃っている事が無いので、緊急に参加させてもらいました。

 世界に関する事なので、この場で話すのがふさわしいと思いましたので」

「世界に関する事、ですか?」

「そうなのですよ、福田君。

 まず、概要をさっと話そうと思っているんだけど、良いかな?」


周りを見渡すと皆が頷いていた。

問題は無さそうだね。


「大丈夫です。お願いします」

「ありがとう。では。

 この世界、スフィアは今までは平面世界でした。巨大な紙の上に大陸があり海があると思ってください。

 それがこの度、他の世界と合体して球体になります」


全員ポカーンだ。

なんちゅう事を発表してるんだよ、神様!!

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