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神様ズと対峙する

急いでリビングに向かうと、そこには14人もの神様がくつろいでいた。

勝手にアンドロイドのエークを使い、お茶を入れさせている。


その中から女性の一人が俺を発見した。

そしてそのままこちらに向かって歩いてくる。

俺はすぐにさっき貰った加護の『混沌』を使う。


「ちょっと! 何をのんびりしてたのよ!

 女神であるこのアルテミス様を待たすとは何様のつもりなの?!」


この人がアルテミスか。

たしか狩猟の神だったな。


さて、ここからが本番。


まずは俺の運を使う。

今回は14人も居るので運を14も使ってやるぜ!

そして『誰も俺に触れませんように』と願う。

神様とはいえ、『混沌』の力によりこの世界の人と同等になった神。

はたして俺の運に逆らえるかな?


そう考えてたら、俺を突き飛ばそうとしてたアルテミスは、床の絨毯で滑ってコケた。

よしよし、ちゃんと作用してるな。


ついでに言えば、『混沌』を発動したら、稼動範囲が判るようになった。

俺の視界が少しだけ靄がかかった感じになるのだ。

それはこのリビングを全て包み込んでいる。

多分だけど、俺を中心に半径10mって所かな?


コケたアルテミスは、他の神様ズに笑われている。

思いっきりコケたからね。スカートも捲くりあがる程に。


さぁ、お仕置きの時間だ。いや、調教の時間かな?


「はいはい。静かに。

 俺には何も伝えずにこんな時間に来ておいて、待たすも何も無いんですが、ま、おはようございます」

「ちょっと! 何を偉そうに喋ってるのよ!!」

「何を言ってるんですか? この島においては俺が一番偉いんですよ?

 知りませんでしたか?」

「ふっ、バカが偉そうにしているな。強がってるだけだ」

「はいはい。で、貴方は誰です?」

「俺はアレスだ。勿論、様を付けて呼べよ」


アレスね。

戦争の神だったか。


このメンバーの中で一番黙らせたいのは、このアレスとアテナだ。

戦争の神と戦いの神だからな。

神の力無しでも、1対1だと負ける可能性がありそうだから。


ちなみに、良くしてあげようと思うのはヘファイストスさん。影が薄いって言われた神様。

後は仏様かな?


「アレスね。後、アテナってのはどいつだ?」

「私よ。死にたいのかしら?」


早速威嚇してきたわ。

頭に羽根の髪飾りをつけてる人がアテナね。

さらに脅そうと思ったのか、こちらに近づきながら右手を振っている。

多分だけど、武器を取り出そうとしたのか、俺を吹き飛ばそうとしたのか、そんな感じだ。

だが、当然発動しない。神の力は無いんだからな。


「あ、あれっ?! 私の剣が出ないわ?!」

「何やってんだ、アテナ。やり方も忘れたのか?」

「うるさいわね、ポセイドン! 黙ってなさい!

 ふん! ふん! な、何で?!」

「島で一番偉い俺が居るのに、武器なんか出させる訳が無いでしょ?

 封印させてもらいましたよ? あっ、当然ここに居る全員、神の力は封印済みですからね」

「「「「「「はぁ?!」」」」」」


それを聞いた神様ズは、各々の方法で神の力を使おうとしている。

でも何も発動しない事にあせり、さらに頑張って発動させようとしている。

傍から見ると、へんな踊りをしているようにしか見えない。

今、王様の誰かがこれを見たら、驚くだろうな。変な宗教儀式みたいだもん。

これこそ、本当にカオスだわ。

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