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サミット宅急便1

多大な困惑と迷惑を残して、ルシファーさんは帰って行った。

しかも帰り際に「誰を呼ぼうかな……」なんて呟きながら。

「待て!」と止めたけど、既に半透明になってたので聞こえなかったようだ。

……もう知らん。王様達も俺と同じ様に困惑すれば良いさ! ふはははは!


家に帰ると、エーク・オリ・ティガの3体はヒタキさんに執事の在り方を習ってる最中だった。

全員がメモを取ったりと、真面目に取り組んでいる。

あれ? アンドロイドって記憶力が悪いの? メモって必要か?

それともわざと人間っぽくしてるのかな?


今気づいたけど、アンドロイドって喋らないな。

そういうものなのか、まだ覚えてないのか、わざと喋らないのか。

謎が深まるばかりだ。


もう、いいや。寝よう寝よう。

いい加減、頭を休めないとね。




な~んてのんびり(?)してたらサミット当日です。

各国の王を迎えに行くか……。

凄い今更なんだけどさ、冷静に考えたら、何で俺が各国の王様を迎えに行かなければならないんだろうか?

ただの冒険者なんですけどね?


何か俺の知らない所で、色々取り決めたみたいだし。

王様と、後2人まで連れて行く事は可能なんだってさ。

迎えに行く順番まで決まってるんだよ。どうでも良いじゃん!


まずは最近まで会っていたセキハイムの王様の所。

ここは宰相と兵士が1人来るようだ。

あれ、この兵士さん。イモ貴族と遭遇した時の案内兵士さんじゃない?


「こないだぶりだな、福田君よ」

「そうですね。ところで、この兵士さんは?」

「同行者だ。他に強いヤツもいるのだが、そういうヤツに限って頭が固くてな。

 事情を知っているこいつの方が何倍もマシだ」

「あっ、そうなんですね。では、まずニーベル国の王都にある、俺の家まで送ります。

 飲み物と軽食を用意してますので、そこでお待ち下さい」

「了解した。よろしく頼む」


これでセキハイムは終了。

いやぁ、飲み物や軽食まで用意したよ?

これも必要経費として請求しちゃる!


次はグランザム。

到着した場所は、どこか見た事のあるような……。あっ、宝物庫だ。

そうか、鎧を贈ったんだった。そりゃ宝物庫に入れるよな。


待っていたのは、帝王と兵士が2人。

この兵士も見た事あるなぁ。


「来たか、福田君」

「お待たせしましたか?」

「いやいや。問題無い」

「同行者はこちらの2人で良いですか?」

「そうだ。覚えているか? 福田君を宿まで迎えに行った2人だ」

「あっ! そうだ! 確かに!」

「実はこの2人は近衛騎士でな。あの時は警戒されないように普通の兵士の格好で行ってもらったのだ」

「そうだったんですね。では、まずニーベル国の王都にある、俺の家まで送ります。

 飲み物と軽食を用意してますので、そこでお待ち下さい」

「判った」


はい。定型文発動です。

セキハイムの王様と歓談でもしててください。


次はコルラド国。

一応、接地してない国から集めるって事のようです。


到着したのは、モリタ君の私室。

何故判るかって? そりゃ、そう聞いてたし、目の前にモリタ君が居るからね。


「お待たせしました」

「久しぶりだな。島では模擬戦は出来るのかな?」

「出来ません。諦めてください。で、同行者は?」

「ちっ。同行者は息子と模擬戦をした時の審判をしてたこいつだ」


舌打ちしやがった! 絶対に武器使用は不許可にしとかなきゃ!


「モリタ君も久しぶりだね」

「今回はよろしくお願いします」


王様と話した後だと、モリタ君が凄くマトモだ。

頑張ってくれよ。俺は相手しないからね。


「では、まずニーベル国の王都にある、俺の家まで送ります。

 飲み物と軽食を用意してますので、そこでお待ち下さい」

「判った。そこでは模擬戦は……」

「出来ません。したければ来ないで下さい」


どれだけ戦闘狂なんだよ!

はぁ、後3カ国も残ってるのか……。


ちなみに俺の肩にはずっとヒヨが乗ってます。

何故かって? 宅急便なんだもん。判るでしょ?

昨日の17時くらいから、何故かアクセス数が急増しています。

自分の小説がそんなに伸びる訳が無いので、困惑です…。

エラーなのでしょうか??

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