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数字の呼び方

さて、3体のアンドロイドだけど。

髪は黒っぽい茶色って感じか。

顔はアジア系ともヨーロッパ系とも言えない。中間かなぁ。

身長は140~150cmってところか。

そして最大の問題点は、区別が付かない事だ!

少しは変化をつけて欲しいものだわ。


まぁ、違いについては後でどうにかしよう。

伊達眼鏡を装備させるとか常に帽子着用とか、何か手段はあるだろう。


「第39562回! 名付け会議ー!!」


パチパチパチ


「では早速名前を決めましょう。

 あれ? コタニさん、おとなしいね?」

「もうそういうのにはツッコまないっス」

「あらそう?

 では。候補としては、アン・ドロ・イド、かな?」

「さすがに許容出来ないっス! アンとイドはともかく、ドロはダメっス!」

「では、カンダさんは? 何かある?」

「そうですね……単純に、イチ・ニイ・サンはどうです?」

「おおっ! それっぽいね! 良いかも!」


数字から決めるってよくあるパターンだよな。

日本語のを採用って意外に斬新かも。


「ちょーと待ったー!」

「どうした、ナグラさん」

「こういう事もあろうかと、私は各国の数字を勉強してたのだ!

 まさかこの知識が役に立つ日が来ようとは! 感無量です!」

「その謎の努力は置いといて、どんなのがあるの?」

「当然だけど、英語・中国語・ドイツ語・フランス語、なんて無難なのはNGよ!

 私が覚えてるのは、ヒンディー語・グルジア語・タガログ語・インドネシア語の4種類!」


その努力を他に使えと言いたい。

凄いマイナーじゃないか。


「それでね、1・2・3だけど。

 ヒンディー語だと、エーク・ドー・ティーン、

 グルジア語だと、アルティ・オリ・サミ、

 タガログ語だと、イサ・ダラワ・タトロ、

 インドネシア語だと、サトゥ・ドゥア・ティガ、なの」

「へ~。そうなんだ。でもどれも呼びにくくないか?」

「呼びやすさよりもインパクト!

 今の時代、アイン・ツヴァイ・サンクなんて古いのよ!

 カッコ良さそうだからって、使いすぎなのよ!」

「ちなみにそれは?」

「ドイツ語。ラノベでは常識よ」


変な常識だな。

異世界に行く人はドイツ語を勉強しているのか?

まぁ、ラノベが異世界とは限らないけどさ。


「じゃあ、候補も出たし、いつものようにコタニさんに決めてもらおう」

「あれ?! 私が決めるんスか?!」

「だってさぁ、ダメ出しされるからさぁ。名付け大臣はコタニさんでしょ?」

「いつの間にか、大臣に就任してるっス?!」

「よろしくね~」

「ううっ……。え~とえ~と、じゃ、じゃあ、全部を混ぜて考えるっス!

 で、投票で決めるっス!」

「じゃあ、そうしようか。ナグラさんは紙に書き出して」


今回は民主主義に基づき、投票制度になった。

気づいたらヒタキさんが投票箱のような物を持ってきてくれてた。

何でそんな物がうちにあるのか。凄く謎だ。


「まずは1だね。イチ・エーク・アルティ・イサ・サトゥ・アインの中から1人1つ選ぼう。

 紙に書いて、箱に入れてね」


投票するのは、俺・カンキジコンビ・ナグラさん・コタニさん、そしてルシファーさんとヒタキさん。

7人も居れば、候補は6つなのでどれかに2票以上入るだろ。

俺はイサと書いた。


「皆入れたね? じゃあ開票しようか。不正が無いように、ヒタキさんにお願いしよう」

「承りました。それでは発表します」


結果、エークとイサが2票づつだった。

誰だよ、サトゥに1票入れたのは。苗字っぽくてダメだろ。

決選投票の結果、エークに決まった。残念。


これを繰り返した結果、2はオリ、3はティガに決まった。

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