表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
750/949

十二神

「じゃあ、コンピューターとアンドロイドの命名は任せるよ。

 さすがに同僚の名前を付ける訳にはいかないからね」

「同僚ですか?」

「ポセイドンだよ。十二神の1人なんだ。ちなみに彼は海の神だね」

「へ~、十二神って誰が居るんです?」

「えっとね~……

 アテナ・アフロディテ・アポロン・アルテミス・アレス・バッコス・デメテル・ヘスティア・ヘラ・ヘルメス・ポセイドン」

「11人しか居ませんけど?」

「えっ?! 1、2、3、……本当だ!

 えっと、えっと、あっ! 思い出した! ヘファイストスだよ!」

「……何の神様ですか?」

「鍛冶の神さ! あいつは影が薄くて……」


可哀想に。

同僚なんだから覚えてあげてくださいよ。


「誰か紹介しようか?」

「いえ、結構です」

「ヘルメスなんかオススメだよ。なんたって旅の神だからね!」

「いえ、結構です」

「アテナは戦いの神だから、戦闘に有利になるよ」

「いえ、結構です」

「じゃあ……」

「いえ、結構です」

「……食い気味に断ったね。

 いいよいいよ、今度勝手に島に招待するから」

「ちょっと!」

「だって私が改造して君に渡したんだから、使う権利はあるでしょ!」

「判りましたよ。使っていいですよ。ただし、誰も居ない時にお願いしますね」

「はいはい、判りましたよ」


これでよし。

あそこにはロッカさん達従業員が居るから、誰も居ない時ってないんだよね。

だから行く事は出来ないのさ!

あぁ、ヘファイストス神くらいは招待しても良いかも。

なんか不憫だからさ……。


「ところで、何でアンドロイドなんですか? ロボでも良いと思うんですけど?」

「おっ、ナグラちゃん。良い所に気づいたね。褒めてあげよう」


ナグラさんはちゃん付けで呼ばれたのと、頭を撫ぜられてる事で混乱している。

でもそうだよね。別にロボでも良いと思う。


「何でアンドロイドかと言うとね。人の住んでいる所で働くからだよ」

「えっと、どういう事です?」

「人が住んでいる所は、人に便利なように作られているんだ。

 それに合わすなら、人の形をしている方が良いだろ?」


なるほど。

例えば階段。キャタピラなら登れるだろうが壊しそうだもんね。

ドアノブにしてもそうだ。ドラ○もんの手のような形だったら回しにくいだろう。

結局、人間の作った場所に合わすなら人間の形が一番って事か。納得。


「それに知らない人が見てもバレないだろ?」

「そんなに人間に近い形をしているんですか?」

「そうだよ。この世界でなら、絶対にバレないと思うよ。

 傷つけば機械が見えてバレるかもしれないけど、傷つけられるほどの生物がいないからね」


……またもや、最強なのが配下になったようです。

この世界という括りで考えると、トムさんやタロージローよりも強い可能性があるな。


「そうそう、一応皆に会わせておこうか。名前も付けてもらいたいしね」


そう言うと、ルシファーさんは手を横に振った。

あっ、これ見た事ある。

アポロン神が王様を呼んだ時のだ。

気づけば、ルシファーさんの後ろに3人の男の子が立っていた。

あれっ? 男の子?!

ラノベやアニメに影響されてるから、絶対に女の子だと思ってたよ!

で、色んな種族の女の子を揃えて「ハーレム」状態にするんだと。

もしかしてBL展開狙い……? お断りだ!!

まぁ、何にしろ手を出す気は無いんだけどさ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ