表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
705/949

コルラド国の事情を聞く

まぁこれで『門のシール』設置問題は解決した。

後は王様に設置してる事を教えるだけなんだよな。

これはモリタ君に任せたいと思う。


しかしサミットの事を伝えずに説明するのは難しい。

って事で手紙を書く事にした。

これを渡してもらえれば万事解決。


部屋の一角を借りて、手紙を書く。


『お久しぶりです。福田です。

 サミット用の門のシールですが、モリタ君の部屋に設置しています。

 詳しい場所はモリタ君に聞いてください。

 では、サミットの時にお会いしましょう。』


こんなもんだろう。


後は褒美の事を言われる可能性はあるが、これには言及しない。

向こうで適当に決めてくれって思ってる。

特に欲しい物は無いし……あっ、魔法道具は欲しいかも。

確かこの国で盛んだったよな?


「モリタ君、ちょっと聞きたいんだけど」

「何でしょうか?」

「コルラド国って魔法道具開発が盛んだって聞いたんだけど」

「事実ですね」

「そうなんだ。何で魔法道具開発が盛んなの?」

「昔、大森林があったと思われる場所からは、良い魔法石が採れるんですよ。

 それをそのまま売るよりも魔法道具にした方が儲かるので」


ふ~ん。そうなんだ。

やっぱり大森林が魔力を吸ってたからなのかな。

それを大地に溜め込んでたんじゃないだろうか?

俺は大森林の事を神様から聞いて知ってるけど、普通の人は知らないのにな。

やっぱり経験からの推測なんだろうか?


「じゃあモリタ君、もし王様に何か聞かれたら『魔法道具』って伝えておいて」

「えっ? どういう事です?」

「そう言うだけで良いから」

「意味が判らないんですけど?!」

「大丈夫、大丈夫だから。そう、大丈夫だから」

「何で3回言ったんですか?!」

「気にしないで。手紙を渡す時に一緒に言っても良いかもね」

「だから、何なのですか?!」

「気にしないで。よろしくね!」

「……判りましたよ。伝えますよ。手紙も渡せば良いんでしょ?」


追求は諦めてくれたようだ。

後にサミットの事は知るだろうけど、今じゃ無くても良いもんな。

そういう事を伝える大役は、王様の仕事だよね。


「じゃあ、帰るから!」

「もう帰るんですか?!」

「うん。次に行かなきゃいけない場所があるんだよ」

「どこに?!」

「セキハイムに向かうんだ」

「そ、そうですか。確かにそれなら早く行かないといけませんね……」

「ごめんね。でも『門のシール』の場所も判ったから、また来るよ」

「約束ですよ! お願いしますよ!」

「うんうん、約束するよ」


モリタ君と約束をして、軍の官舎を後にした。

そのまま馬車に乗り込み、港へ向かう。

ここでも運を使って、港に到着するまでにトラブルが無いようにする。


ラノベとかだと、道中で何か起きるんだろうけどな。

ふっふっふ、フラグなんか立てさせないぜ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ