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コルラド国へ到着

ニーベル国から船に戻ると、まだ海上だった。

ただ、遠くに陸が見えるので、もうすぐコルラド国に到着するっぽい。


時刻はもうすぐ夕方。

このまま到着しても、こんな時間に王様には会えないだろう。

なので船はここに止めておいて家に帰った。

こういう時はこの船は便利。

誰も船に居なくても大丈夫だからね。


美味い晩御飯を食べて、ベッドでぐっすりと眠る。

何処に居てもこれが可能なんだから、かなりの贅沢だよね。

だから今更希望する物を褒美として与えるって言われても困るんだよなぁ。


翌朝、朝飯を食べてから船に戻る。

航行速度を落とし、1時間で港に到着。


懐かしいなこの港。

ここから船でセキハイムに向かったっけ。

あの時に襲撃してきた魚、美味しかったな。

トビタチウオだったっけ?

また手に入らないだろうか?

というか、この船を魚が襲撃してきたらどうなるんだろう?

捕獲するのだろうか? いや、何らかの兵器でグチャグチャにされそうな気がする……。

マニュアルを読んで勉強しておこう。


入港する前にちょっと寄り道をする。

そう、馬車を出すのだ。

港の中ではさすがに出来ないからね。


船が近寄る事が出来ないような岩場地帯に行く。

さっき少し読んだけど、この船は岩場だろうが進めるそうな。

なんでも岩礁を壊しながら進むらしい。

南極観測船か? あれが壊すのは氷だけどさ。

環境破壊ではないだろうか? ……世界を作った神様が許してるのだからOKだとしておこう。


さすがに岩場に船が来るとは誰も思ってないので、見つかる事無く接岸出来た。

ここで馬車を降ろす。

馬車にはカンキジコンビが乗り込み、入港予定の港を目指してもらう。


俺達はそのまま出発して港へ。

入港して手続きを済ませると、後は馬車の到着を待つだけ。


ぼーっと待ってると、40代くらいの男の人がこちらにやってきた。

軍や城の関係者かな?と思ったが服装が違う。

判らないように変装している可能性はあるけど、どうも違うような。

髪はボサボサ、メガネ着用して武具の装備無し。

着ている服は何日も洗濯してなさそう。

ついでに言えば、ヨロヨロと今にも倒れそうな歩き方だ。

軍や城の関係者と言うよりも、研究者って感じかな?

これが演技なら相当の腕前だけど。


その人は俺の横を通り過ぎて港に向かっている。

すれ違う時に「魔法……魔法道具の匂いがする……魔法道具……」と言ってるのが聞こえた。

うん、危険な人だね。

係わらないようにしよう。

こういう人と係わると碌な事は無いからね。


これが後に大きな騒動へ発展するとは、この時の俺は夢にも思わなかった……。



な~んて事になる訳無い無い。

だって、大きな騒動になる前に運を使って潰すしさ。

それ以前に、『コネクト』使ってこの国から逃げれば済むかも知れないし。


アホな事を考えてる間に、カンキジコンビが到着した。

さぁ、王都に行こうか!

あっ! 道中に変態に会わないように、止まらずに最速で進むよ!

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