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6階

俺は今、ビッグベアーと対峙している。

こいつの倒し方は何度もシミュレーションしたし、カンダさんとも練習した!

そうだ、俺は倒せる! コイツを倒してレベルを上げるんだ!!


ビッグベアーは俺を攻撃する為に勢いよく立ち上がった!!

そしてその勢いで、崩れかけてた天井から垂れ下がっていた石に頭をぶつけた。

そのまま前のめりに倒れ、痙攣している。

俺は無言で近づき、首を切って倒した……。


ナニコレ?

さっきの俺の決意を返せ!!

1人で盛り上がってて、恥ずかしいわ!!

あっ、レベルが上がった……。


名前:福田哲司

LEVEL:12

HP:80/80(+10)

MP:470/470(+100)

体力:270(+200)

速さ:135(+10)

運:120/120


さっきのビッグベアーはレベル12だったらしい。

やっと12まで上がったよ。

MP・体力・速さ、3ケタになってるのに、やはりHPだけ低いのが気になる。

身代わりの指輪を装備してるので即死は無いが、やはり最低100は欲しい。

そもそも補正が+10しか無いからなぁ。悩ましい……。


やはり道に迷う事無く、6階へ進む階段にたどり着いた。

もしやと思い探してみると、案の定ショートカットの階段を発見する事が出来た。

現在時刻は19時過ぎ。今日はここまでにしようと提案し了承を得た。

4階に繋がってたらヤダなぁ~と思いつつ、階段を登る。

結構長い階段だったので、安心したよ。出たのは1階のある場所だった。

「この先落盤あり。立入禁止。」という立て看板がしてある所だ。

そうなんだ~と思ってスルーしてたけど、こんな秘密があったのね。

知らない者を通らせないように、ウソの看板を設置したんだろうなぁ。


当たり前のようにウエダさんの店に行く。

……いい加減、生活する所も考えないとな。

宿に移るか? 多分反対されるんだろうな。特にナミちゃんに。

俺が出て行く=ポチも出るって事だからね。

ポチも出るよな? 出るよ、俺の従魔だもん、多分……。

家を買う? でも定住するのかと言われると、それもなぁ。

いずれはどこかに定住するだろうけど、今はまだ色んな所に行ってみたい。


ウエダさんの家に着くと、これまた当たり前の様に、晩御飯が用意してあった。

俺だけでなく、カンキジコンビとコタニさんの分まで。

そうなんだよ、出るとなると、コタニさんの事も考えないといけない。

給料払ってるから面倒見なくて良いって考えは出来ないよ。仲間なんだから。


うん、とりあえず、ダンジョンでのレベル上げが終わるまで保留にしよう。

現金は受け取らないから、何らかの形で食費とか宿泊費とか払って滞在させてもらおう。



翌日、今日もダンジョンに行く。

ショートカットを利用して、6階からスタートだ。

6階は夜だった。夜の平原。うん、意味が判らない。

そういう物だとむりやり納得するしかない。


「ここは何が出るの?」

「はい、出ます」

「? 話が合ってないような?」

「出るのですよ」

「何が?」

「ゴーストです」

「お化けが出るって事かよっ!」

「そうです。レベルは15~20ですね。あっ、たまにスケルトンも出るそうですよ」

「おぉ! なかなか強そうだな!」

「実際、ゴーストは強いですよ。物理攻撃は効きにくいですし」

「どうやって倒すの?」

「魔法が基本ですね。そうでないのであれば、憑いてる物を探して壊す事で倒せます」

「へ~。レベル的にはコタニさんと同じくらいか。あれ? コタニさん?」


気づくとコタニさんは後ろにいて、俺の服を掴んでいた。


「お化けはダメっス! お化けはダメっス! お化けはダメっス! お化けはダメっス! お化けはダメっス! お化けはダメっス!」


4階のキジマさんと同じ恐慌状態の人がいました。

まぁ、ドラ○エのような可愛いゴーストじゃないだろうしなぁ。

それに魔法を使える人がいないので、倒すのは大変そうだ。


そうだ! そうだよ! ここで魔法を覚えればいいじゃないか!

平原だから広いし、ダンジョンの6階だから人もいないだろう。

お待たせしました! やっと魔法の本の出番です!

魔法の世界へようこそ!!

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