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パーティー名

「それで福田さんのパーティー名は?」


相棒?のケンゴさんが聞いてきた。


「えっとですね、実は無いんですよ」

「無いんですか?!」

「ええ。うちのパーティーなんですが、パーティーじゃ無いんですよね」

「どういう事なんですか?!」

「自分が雇い主で、カンダさんキジマさんコタニさんは護衛で雇ってるんですよ。

 ナグラさんは妹?のような感じです。なので、正確には冒険者のグループではないんです」

「へ、へ~、そうなんですね……」

「まぁ、全員が冒険者登録をしてるので、パーティーとも言えますけど」

「それなら名前を付けられた方が、理解されやすくて良いと思いますよ」


確かに。いちいち説明するのも面倒だ。

パーティーって事にしておけば、パーティー名を言うだけで簡単。

うん、何か名前を付けようか。


「はい、集~合~。第392回、パーティー名会議~!」

「そんなに会議をしてるのですか?!」

「いえ、何となく言ってみただけです。初めてですよ?」

「紛らわしいです!」


うわっ、ツッコミ役が1人増えた!

そうか、クズハさんはツッコミ担当だったのか。


「では、意見をお願いしま~す」

「今、決めるんですか?!」

「ええ。こういう事は早い方が良いと思いまして」

「昇級試験を受けようとしてる人達が待ってますよ?!」

「例えばですが、雇い主がなかなか出発しないからって護衛の人が文句を言う事はないでしょ?

 だから何も言われなくても、始めますと言われるまでは待てないようじゃダメですよ」

「なるほど! これも試験なんですね!!」


ゴメン。適当言ってます。

自分を正当化する為に、言っただけです。

感動しないで下さい。


「では。改めまして、意見をお願いしま~す」

「は~い」

「はい、ナグラさん」

「『福田とゆかいな仲間達』でどう?」

「私は『従魔組』が良いと思います」

「キジマさん。どういう意味で?」

「単純に従魔が多いので」

「じゃあ俺は『福田軍』で」

「皆さん真面目に考えて欲しいっス! ずっと使うんスよ?!」

「じゃあ、コタニさん。良い名前プリーズ!」

「えっ?! えーと、えーと、『凶悪な思考者達』。いや、無しで!」

「……コタニさんが俺達をどう考えてるか判ったよ」


う~ん、良いアイデアが出ないなぁ。

そうだ! 折角赤色冒険者が2名居るんだし、加わってもらおう。


「ではクズハさん! 名前候補を挙げてください!」

「えっ?! 私もですか?!」

「そうですよ~。はい、どうぞ」

「ええっ?! 無理ですよ!」

「早く~。5・4・3・2……」

「カウントダウン?! え~と『ブラックジャケット』!」

「何で?」

「いや、皆さんおそろいっぽい鎧のようなジャケットのような物を着てらっしゃるから……」

「ふむふむ、では最後にケンゴさん! どうぞ!」

「俺もですか?! 知り合ってまだ少ししか経ってないので、情報が無いですよ!」

「そこは気にしない! 第一印象で!」

「え~~?! じゃ、じゃあ『主家護』で」

「しゅかご? 理由は?」

「えっと、依頼主と家族(妹)と護衛って言われたので。それから1文字づつ取ったんですけど」


そういう事か。

そのままだけど。


「さて、ここまで意見は出たけどこれが良いってのはあった?」

「は~い!」

「はい、ナグラさん」

「このダンジョンを出るまで考えたら良いんじゃない?

 今すぐに必要って訳でも無いんだしさ。試験を受けに来てる冒険者の意見も聞けるし」

「うん、そうしようか。最終的に今出たやつにしてもいいしね」


という事で保留になりました。

俺も何か考えておこう。

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