表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
666/949

ダンジョン作成2

「細かい事ですか?」

「そう。広さとかどんな構成にするかとか」


そういうやつね。

そういうのはあらかじめ考えてあるんだよ。


「1階は洞窟タイプで。2階は迷路。3階は寒い。4階は暑い。5階は水。これでお願いします」

「1・2階は判るけど、3階とかの寒いって何?」

「寒いだけで動きは鈍るじゃないですか。暑いと疲れるし」

「水ってのは?」

「た○し城みたいに、何かを浮かしておいて、間違いのに乗ると沈む仕組みです。

 水に落ちたらスタート地点に流されるようにしましょう」

「なるほどね。何回もやらせるんだ」

「そうです」


あれは見てて面白かったからね。

あっちは再挑戦は出来ないんだけどさ。


「それと、これが一番重要なんですけど」

「何かな?」

「試練のダンジョンってのがコルラド国にあるじゃないですか」

「あぁ、君がサキに復讐したきっかけのダンジョンだね」

「……そうです。アレみたいに内部を外にモニターしたいんですよ」

「それは簡単だね。日本の技術でも持ってこようか」

「可能なんですか?!」

「日本で作らせて、それをコピーしてこっちにペーストするだけさ」


パソコンで作業してるみたいだ。

そんな事が可能なんだなぁ。


「じゃあ、ダンジョンコアの近くに制御室も作ろうか」

「そこでモニターの切り替えとかするんですね?」

「そういう事。実況も入れられるようにするよ」

「本当にテレビ番組みたいになってきましたね」

「そういうつもりで作ってるからね。ゲームやアトラクションのつもりだよ」

「ゲームっていうなら、セーフティーゾーンも作りましょうか」

「そうだね。休憩出来る場所は必要だね。ギブアップの場合もそこから出られるようにしよう」

「後は安全の為に、閉店したら閉まるようにしましょうか」

「そうしよう。その時には、中に居る人間は排出されるようにするよ」


道に迷っても時間が来れば排出される。うん、安全だ。


「そんな所かな?」

「そうですね。本当は謎解きとかも入れたかったんですけど、謎を考えるのが面倒なので……」

「あぁ、期間限定で入れても良いね。うちにそういうの考えるのが好きなのが居るから作らせるよ」

「本当ですか! じゃあ、お願いします」

「うん。じゃあ今言ったような内容で作るよ。

 今日は穴が空くだけだから。入らないようにね。入った場合、生死の保障は無いから」

「……伝えておきます」


仏様は懐からダンジョンコアを取り出して、地面に埋めた。

その後に懐からジョウロを取り出して水をやる。

あの懐はどこと繋がってるのだろうか?


1分程すると、地面に1mくらいの穴が空いた。

これが徐々にダンジョンになっていくのだろう。


「じゃあ帰って準備するから。また連絡するよ」

「お願いします」


そう言って仏様は、また大森林に帰っていった。

フィールドオブドリームズみたいに、あそこがどこかと繋がってるのか?

だったらアサイさんとかも出てきそうでイヤだなぁ。


俺はサガワさんを探しに建設現場に戻る。

丁度サガワさんが上から降りてきたので、伝えておく。


「無事にダンジョンは設置しました。

 今出来ていってるので、穴に入らないように厳命してください。危険ですので」

「ありがとうございます。判りました、穴に近寄らないように言っておきます。

 ついでにバリケードして囲っておきましょう」

「それが安全ですね。お願いします」

「はい。それで、どれくらいで出来るのでしょうか?」


しまった、聞いてない!

仏様の事だからすぐにでも出来そうな気がするけどなぁ。


「う~ん、1週間くらいは考えてもらえますか?」

「1週間ですね。判りました」


その後、サガワさんと俺の家に帰る。

家でダンジョンについて、仏様と話した内容を伝えておく。

それに合ったギャンブルを作ってくれるだろう。

後はサガワさん任せですよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ