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プレオープン

結局Jも従魔にした。

何でも武器にして戦う能力は欲しいからね。

あの人の映画を見た後は、自分も出来る気がするんだよなぁ。

あっ、それをさせない為にエンディングでNG集を流すようになったんだったね。

おっと、思わずウンチクが。えっ? 誰でも知ってるって?


名前は迷わずチェンにした。

何か、リアクション芸人が同期の芸人を呼ぶあだ名と同じになったが良いよね。


このダンジョンは、魚座のダンジョンだからか水棲のモンスターが多い。

自分の住んでる所は内陸の真ん中なので、住みにくいと思う。

って話してたら「島に連れて行けば?」との助言を貰った。

そうか、あそこなら海はあるし、ダンジョンでレベル上げも可能だね。


って言うか、従魔もダンジョンでレベル上げが出来るのだろうか?

という事で一度ダンジョンを切り上げて島に戻る。

あぁ、ダンジョン内には『転移板』を置いてきたよ。

入るのにまたお金を払うのはもったいないからね。

お金があっても元々庶民なんだから切り詰めたい。

ケチくさいとは自分でも思うけど。

いや、上り下りも面倒だしね。そういう事にしておこう。


島に行き、早速検証した結果、従魔もレベルが上がる事が判明した。

というか、レイは馬車をこっちに置いている時にはダンジョンに行っていたそうな。

島に居る従業員に頼まれて、食料を取りに行ってるらしい。

そのお陰で35だったレベルが、今は45になってる。


なので、俺が呼ばない時は、シロとトムさん以外は島のダンジョンでレベル上げ。

シロはアリの統治に忙しいし、既にレベル100だからな。

リーとチェンから技術を習おうと思ったが、2匹ともレベルを上げたいそうなので後回しに。

ちなみに回復にはエリクサーを渡してある。

無理をせずに頑張って欲しい。


もう少しダンジョンをウロウロしようと思ったが、どうせならモフモフなのが欲しいと思い撤収。

セキハイムの王都に戻りいつものように生活してると、4日後ギルドからの呼び出しが。


今回の護衛のキジマさんと一緒にギルドへ行くと、また城までドナドナ。

城へ着くと、今度は馬車を乗り換えて違う場所に。

そのまま南へ向かい、王都を出てすぐの建築中の場所に到着した。


「ここはどこですか?」

「福田様の言われた『ばんえい競馬場』予定地です」

「もうこんなに出来てるんですか?!」

「ええ。国家事業なので、優先的に工事をしていますので」


凄いな。日本でもこれくらいやれば良いのに。

日本はアチコチをかまってて、ノロノロ工事なんだよなぁ。

同時にやるのは良いけど、完成までは一気にやって欲しいね。

作りかけの道路とか何箇所あったんだろ?

まぁ、もう日本に住んでないので文句を言っても意味無いけど。


「で、ココに来た理由は?」

「今日は関係者を集めてプレオープンです」

「えっ? 完成してないのに?」

「完成してないのは観覧席だけですよ。コース等は既に完成しています」


見回せば王様や貴族の他に、カム大工も来ている。

見た事無い一般人っぽい人も居る。派手な服装してるから服飾関係かな?

レースで使うユニフォームとかあるもんね。

おっと、王様が挨拶するようだ。


「今日はプレオープンだ。

 長い挨拶よりもレースを見てもらった方が良いだろう。早速、レースを開始する!」


そう宣言すると、兵士の格好をした人達がファンファーレを演奏しだした。

ファンファーレって、こっちでもやるのね。

それにしても、早い挨拶だったなぁ。

偉い人はやたら長い話をすると思ってたのに、本当に偉い人は要点だけ話すのかもな。


ファンファーレが終わるとスタート地点にそりを曳いた馬が並んだ。

スタートの方法はゲートではなく、横に通したロープを上に上げる事でやるようだ。

昔どこかの国の競馬中継を見た事あるけど、そんな方法の所があった気がする。


スタートの合図は運動会のように音を鳴らしてた。

火薬が無いので、魔法を使ってるようだ。

それと同時にロープが上に上げられる。一斉に馬が走り出した。


レースは見ごたえがあり、やはり坂が勝負の分かれ目になっていた。

最初に坂に到達した馬は、一度で登ることが出来ず後続に抜かれていたし。

結局3番手でレースをしていた馬が、1着でゴールした。

うんうん、なかなか良い出来ではないでしょうか。

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